こんにちは、なみすけ85です。
今回は、昨年末に国連英検特A級を再受験した際の記録を公開します。
すでに当該級には合格しているものの、GRE単語習得・会話力向上の2点を国内で学習するモチベーションが欲しくて再受験いたしました。
来月の国連英検特A級に申し込んでしまった。1度合格しているが、留学を控え英語レベルを一気に戻す必要ゆえ。自分の英語力が最も高かったのは、このテスト勉強をしていたとき。頑張る。 pic.twitter.com/ZoVk2xawGg
— なみすけ85 (@namisuke85) September 10, 2019
1次試験・2次試験ともに新たな発見と気付きがありましたので簡素化してシェアいたします。
※ なお今回受験の目玉は、20点中17点を獲得できたエッセイです。長くなるため次回の記事に記載しますので、宜しければそちらをご覧ください。
1次試験
まず筆記試験です。
国連英検特A級の筆記は、難易度の高い語彙力があるかどうかで勝敗が決まると言われます。
例えば、2017年第1回の空所補充問題の4択問題。選択肢は”madrassas(イスラム神学校)”が正解とあります。初見では何かの呪文かと思いました。
あたり前にこんな問題が出てきます。
私の場合、受験動機がGRE単語攻略だったので、そこをとにかく攻めまくって、他の受験生を出し抜いてやろうと企んでいました。
語彙力を上げれば上げるほど、点数が伸びるだろうと。
ボキャビルをガッツリと
まずは、これまでのこちらの記事( 国連英検特A級(筆記) 【前編】 )でも紹介した単語帳をしっかり復習。
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そしてここからさらに単語を積み上げるのが今回の目的です。
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毎週末スタバに通い、いつものステップで暗記暗記と鬼暗記。
1. 単語帳をざらっと見て一周する
2. 二週目で未知語をピックアップ
3. 未知語を語呂合わせで覚える(親しみ度を上げる)
4. 実践教材(TIMEやECONOMIST)を読み、覚えた単語に再会する
ボキャビル は筋トレの感覚に似ています。まあ時間がかかり膨大な作業ですが、自分の中の語彙がどんどん増えるのが楽しくなってきます。
受験することでモチベーション維持ができて、ざっくり8、9割程度覚えました。そしてもうここまでやれば怖くないだろうと。
結局、国連知識もガッツリと
しかし、です。
力試しに最近の過去問をやってみると、変に得点できないケースがあることに試験直前で気づきました。
上記GREボキャビルが主の受験動機でしたが、国連英検特A級のブログなんかを書いている身としては、不合格は何がなんでも避けなければなりません。
来週は国連英検特A級の本番ですね。ボキャビルだけで挑んでやろうと思っていたが、先週過去問を1つやってみて強烈に不合格臭がして…手付かずの参考書達がこんなにあって全部はできないので、どれをやるか。安定の国連知識問題をガッツリ行くことにしたw手段選ばず泥臭くても本気で合格目指します。 pic.twitter.com/PRSIfY3yp7
— なみすけ85 (@namisuke85) October 19, 2019
結局、背に腹は変えられない思いで、泥臭くカッコ悪くてもとにかく筆記試験合格のための勉強もしました。
特に国連知識問題については、最低7点は得点できる様に過去問で対策をしました。
受験テクニック
問題を解く順番です。
実際に試験を受けた際に感じたことなのですが、エッセイから始める人の少ないこと。
意外でした。
私は、国連英検特A級の難しい文章を読み、メンタルがひよった状態でロジカルな作文などできないことはわかっていますので、まずは頭がクールな試験開始直後の勢いそのままエッセイからスタートします。
一方、大問2は時間が一番かかる割に、下手したら文章が難しすぎて得点に結びつかない可能性が高いので、そこは最後にしました。
実際に問題を解いた順番は、
エッセイ→大問1→大問3→大問4→大問5→大問6→大問7→大問8→大問2
です。
結局、エッセイに35分程度時間を割いてしまったので、最後にやった大問2の半分は塗り絵状態でした。
結果
ということで、結局ボキャビルだけでなく、全力の準備で挑んだ一次試験。
上述の通り、普通のテスト対策に加え、猛烈にボキャビルをやったことであわよくば他の受験生たちを出し抜けるだろうとも思っていました。
が、私の予想は大きく外れることに。。
今回の本番に登場した単語が、そもそも全然GRE単語レベルではないのです。
国連英検特A級終わった。いやヲワタ。ほぼ全部首傾げながらマークした。こんなに難しかったっけ…
— なみすけ85 (@namisuke85) October 27, 2019
SVL Vol4くらいでも大体行ける感じ。拍子抜けです。。語彙よりも読解力で差がつく問題ばかりで大誤算。。。
結果としては以下の通り合格したのですが、私のエッセイ以外の得点を見てもらうと、いかに上に貼ったテスト直後の感触がリアルか伝わると思います。
とにかく、語彙だけ知っていても、短時間で難しい文章を読む力がないと得点できないケースがあることがわかりました。(平均点の高さが出題語彙レベルの低さを表しています)
国連英検特A級の一次試験では、語彙に加え、TIMEやECONOMISTを使い、しっかりと制限時間以内に読める読解力(読解スピード)も養っておく必要があるという気づきです。
2次試験
2次試験については、一次試験のエッセイで貯めたアイデアに加え、Twitterにあげた以下の通りの学習です。
本日は国連英検の面接。TOEICもあるようで、2019英語試験締めくくりの日
さて、今回特A級の面接を受けるために使ったインプット達。イッチー先生の本を濃くやりました。面接直前までやり続けます。
「テクノロジーは世界平和をつくる」を軸に積極果敢に議論してこようと思います🔥 pic.twitter.com/U5ydT2fwsL
— なみすけ85 (@namisuke85) December 14, 2019
補足すると、
- 英字新聞を読んで今話題の問題点を整理&グローバル表現をパクる
- イッチー先生の本で難しいトピックに対する英語表現を磨く
- 総仕上げとして、エコノミストで記事のトピックを読み、それに対して自分で英語の意見をぶつける
- さらに可能であれば、スカパー!でCNNでナレーターが話した後に被せて自分の意見をいう(テレビは画面があるからリアルだが、無理ならpodcastのBBCニュースでやる)
ここまでやれば準備は完璧ではなかろうかと思います。
受験テクニック
上記で英語ストックをたくさん作っておくのは大前提として、今回改めて感じた重要な点は2つ。
- 面接の態度
- 知識で英語力をカバー
まず本番の際の面接態度です。こちら( 国連英検特A級(面接)【後編】 )でも紹介しました。
特に面接を初めて受験される方は注意が必要かもしれません。意外と面接の雰囲気はアットホームな感じがします。
否。
忘れてはいけません。
これはバリバリ国際情勢の超難関面接。
決して怯まず、コミュニケーションを楽しみつつも、ここぞとばかりにご自分の中にため込んだ知識をぶっこむのです!
次に、今お仕事をされている方や学生の方で専門的な研究をされている方へ。
多分面接官たちはあなたが有する専門知識について理解が薄いはずです。説明してもあまりついて来れないでしょう。そこを逆手にとって国際問題と無理やり関連づけさせて話せば、「へ〜そうなんだ!」という感じの印象を得ることができると思われます。
持っている知識で英語力をカバーする戦略です。物は言いようです。関連づけしてやれば、新たに知識を大量にインプットしなくても、十分面接で戦える情報ネットワークが完成します。あとは、それをアウトプットすれば良いだけです。
個人的にはこれが結構評価に効いた印象を持っています。「最後に言い残したことは?」と聞かれた際に、がっつりテクノロジーやエンジニアリングの話をしました。もちろん「それらが世界平和につながるんだ」と言う論調で。
結果
結果は合格していました。
最後に気のせいかもしれませんが。
私は2回本面接に合格しておりますが、不合格も経験しています。受験最中に、「君の考えはグローバルだ」「君は良い意見を言う」などと、合格する際は決まって、肯定的なことを外国人面接官から面接中に言われた記憶があります。
これってもしかして面接官2人が「この人を合格者として決定する」と試験最中に意思疎通するための隠語の様なものだったりするのでしょうか。実際に受験された方はどうでしょうか。信頼性0の情報ですが、「なんでそのタイミングでそんな嬉しいこと言ってくれるの??」と、とても気になったので念のため残しておきます。
まとめ
一次試験でも二次試験でも、使えるものは何でも使って1点を稼ぎにいくことの大切さです。受験者がほぼ全員英検1級合格レベルなので、どうしても僅差の戦いになります。
もし仮に一次試験で私のエッセイが、Twitterなどで出回っている一般的なスコア(10点以下)だと普通に不合格だったのです。
そのため、今回不合格だった方の英語力と比較して、自分の英語力が特別高いとは思いません。文章の読解力とかリアルに同じくらいなんだろうなと。
ただし、戦略(問題解く順番)、単語力、国連知識、エッセイの書き方。たぶん、これらの点で私の方がこの過酷なテストで戦うための武器が少し多かった。ただそれだけです。
逆に言うと、本当に素の英語力が高い人は国連知識なしで一次試験二次試験共に合格できる試験です。なぜなら、TIMEやECONOMISTで扱うトピックを英語でSW共に発信できるレベルであれば、余裕で得点できるからです。
逆に日本語で「コロナウイルス問題についてどう思う?」と聞かれても、一般常識的にその現状と取られるべき対策くらいは話せますよね?それくらいで合格できる試験です。その様な方は、持っている知識や一般常識と出題のトピックのリンクをしっかり英語で説明できるはずなので、知識量が少なくても心配無用です。(煽っているわけではないので悪しからず)
兎に角、今回比較的高いスコアを出せた私は、決してそんなにレベルの高い領域の英語ユーザーではない、と言うところは伝えたいです。
上記のテスト勉強は自分の中での英語ストックを増やすことにそのままつながるので大切だと思っていますが、決して無限の努力が要求されるわけではなく。日々のコツコツ英語ルーチンを通して自分の中の上記知識量が増え、他の英検1級から這い上がってきた英語強者を十分上回った時に合格になるというだけだと感じています。
今回の受験を通して、「国連英検特A級はやれば受かる試験」という点を再確認できました。人が人の英語力を定量評価するために作った試験なのであたり前ですね。
それでは次回は17点のエッセイ全貌を公開いたします。