洋書多読を1ヶ月間やってみた結果【小学生の英検対策】

しばらく間が空いてしまいましたが、久しぶりの投稿です。

何となく忙しい日々が続き、ついつい手軽なツイッターに走ってしまいがちでした。

結論は先日のこちらのツイートの通りですが、もう少し丁寧にまとめておこうと思います。

 


さて前回の記事に戻ると、小学生が英検準2級や2級を目指す際の学習法として、洋書多読をお勧めしました。

我が家でもこの1ヶ月の間、実際に洋書多読をやってみました。他の学習はせず洋書一本で。

とりあえず夏休みを活用して上の写真の2冊(各200ページ超え)を読破しましたので、今日はその結果、息子の英語力がどう変化したか、について書きたいと思います。



読むスピード

まず洋書を読み始めた当初。

一日3、4ページが限界でした。

「洋書を楽しむ」というより先に、「英語に疲れる」という感じが否めませんでした。

「だいたい内容が分かれば良いから、適当に読んでいいよ」なんて私が言っても、なかなかうまくいかず。

「適当に読む→意味もわからない」という感じで、結局一文一文ゆっくり正確に読まないと、内容把握ができないという感じ。

息子が日本語の本では気持ちよく飛ばし読みしているのを見て、まさに英検学習のデメリットというか弊害なのかとも思ってしまいました。

しかし、です。

そろそろ1冊目の半分が過ぎたかな、という頃から、少し変化がありました。

読み始めてから「読み終わったよー」というまでがとても早くなりました。

この洋書で3、4ページだと15分くらい終わってしまって物足りない、という状態になりました。

そこで一日5ページ→8ページ→10ページという具合に、定期的に少しずつ増やしていきました。

もちろん「英語体力」がついていくのを確認しながら、です。

これを毎日継続。疲れている日や忙しい日はもちろん量を減らしたり、お休みしたりも入れつつ。

2冊目が終わる今では、30分あれば20ページくらいを軽く読んで、内容要約までできるようになりました。

どうやれば適当に読みながら楽しめるか、を自分の中で確立した様です。

 

話の内容推測

これも以前と比べてできる様になりました。

おそらく、読んだ本がシリーズなので、話の展開が似ていたり、登場人物のキャラ設定に慣れてくるというのも、理解を手助けしているのでしょう。

しかし特筆すべき点は、分からない単語があっても躊躇せず、前後の文脈から意味を予想する癖がついたということ。

例えば、1冊目の”Diary of a Wimpy Kid”(上の写真の赤い方)で言うと。

“But my trick kind of backfired, because as soon as Mom saw me, she made me go upstairs and take a shower”. (page 28)
“I told him that if he circled stuff that was too expensive, he was going to end up with a bunch of clothes for Christmas”. (page 116)
“But that all changed after Mom volunteered to be a chaperone for our field trip to the zoo when I was in third grade”. (page 202)

 

このあたりの赤字の単語は、よく英検準1級や1級の単語帳に登場するものです。

しかし、息子にとってはそんなことは知ったことではありません。無差別的に単語に向き合います。

これを続けていると、正確な日本語訳は出てこなくても、何となく単語の意味がわかるようになっていました。(もちろん分からない単語も散見されます。)

この能力は、英検だけでなく、将来英語に携わる限りほぼ永遠に要求されるものです。

(ちなみに、英文雑誌や英字新聞の単語が全てわかるレベルとは、英検1級よりはるかに難易度の高い「国連英検特A級」や海外大学院留学のための「GRE」などに到達する英語力くらいです。)

よって「意味の推測」は、子供の今後の英語力を左右する力といっても過言ではないほど重要なもの。

たった1ヶ月ですが、洋書多読を通してこの良い癖がついた気がします。

 

単語力

まず、これまでの単語帳で学んだ単語に再会することができました。

これにより単語の記憶がしっかり定着しましたが、もう少し以下を徹底してやらなければいけません。

 

次に、新しい単語にもたくさん出会うことができました。

これにより、以下でも記載しました「レベル2の単語:意味はあやふやだが見たことがある」が増えるので、良いボキャビルになります。

(過去記事はこちらを参照: 【英検2級の英単語】おすすめの覚え方【語源を知って一気に増やす】 )

ただ、新しい単語については、読み終わった後に、意識して覚えないと、そのまま忘れてしまう感じがします。

今後、洋書多読では、読みっぱなしにするか、読み終わった後に赤線でマークなどして全部単語を拾うか(やはり少しめんどくささがある)、どちらにするか決めようと思っています。

 

文法力

これはどうでしょうか。

正直なところをいうと、これまでやった中学と高校の文法をどの程度活用できているのか、少し見えづらい部分があります。

本当に訳せているのか試すために和訳をさせると、この文法を使って上手に訳します。

が、本人が一人で洋書を読んでいるときは、おそらくこの辺の文法事項はあまり意識していない様に見受けられます。

これで読めるのだから不思議なものです。おそらく文章がまだ単純なので、力任せに頭から読んでいっても、大体話が通るのだろうと推測はできますが。

ただし、一つだけ強調して意識させた文法があります。

ざっくり言うとそれは、分の型。

全ての英文は、

主語+動詞+その情報(+接続詞等があれば、おまけ)

でできている。

長い文の区切りは「名詞の塊」を考える。

 

の徹底です。

我々が聞き慣れた言葉でいうと、「S+V+C / O / OC / OO」の5文型です。

動詞以降はできるだけシンプルに「その情報」とするところがミソで、とにかく主語動詞を見抜くことを体得させました。

これができないと、前にも書いた以下の文章の意味が取れないことになります。

 

One way to deal with this problem is to make cars that are better able to protect the people inside them during accidents.

 

(英検2級 2019年第1回長文より抜粋)

 

2冊読み終わった今だと、この長い文章を塊ごと、「主語・動詞・その情報(+接続詞等があれば、おまけ)」に分割できるので、上記の一見複雑そうな内容を理解できます。

そういえば、いきなり読むスピードが上がったのは、この文型に従った読み方が体に染み付いた後だった気がします。

もしかすると、これこそが洋書を読む上での最低条件の英文法だったりするのでしょうか。

そうであれば、昔書いた以下記事ですが、やはり「文法は中学校までのものを完璧に」があながち間違いでもないことになります。

息子の文法力は、中学までのものであればほぼ完璧という感じです。(高校のものはまだまだ)

(過去記事はこちらを参照: 英検2級に合格するには中学校の英文法【最低限これだけは】

 

英語に対する積極性

上述の通り色々収穫がありましたが、やはり「英語を楽しむ」姿勢が身についたのも大きなポイントです。

いや、むしろ「英語楽しむ」という感じでしょうか。

とにかく英語を通しているにも関わらず、洋書を読みながら、楽しそうによく笑う様になりました。

それを横で見ていると、これまで英検を通して苦労して覚えた単語や英文法は、すべてこれにつなげるためのものだったんだな、とも思うほどに。

ちなみに、ここで紹介した洋書ははっきり言って、小学生ならではの下品さが満載のストーリーです。

これを日本語と同じ様に英語で楽しめる様になったため、英語で読むことに抵抗がなくなり、積極的に洋書を読む態度が身についたものと思われます。

 

まとめ

今回はとりあえず、小学生における洋書多読の1ヶ月間の効果を、一例として伝えるところに留めたいと思います。

というのも、日本の学校で高校まで文法をしっかりやって、そこから英語を勉強した、いわゆる純ジャパタイプの私と比べて、少し学習プロセスに違いが出てきたからです。

ネイティブ的と言えるのか?どうやってそんなに適当に読みつつも内容を楽しめるのか?正直メカニズムがよくわかりません。

早期英語教育の専門家でもない私が色々間違ったことを書くといけないので、とりあえずやったこと(INPUT)とできるようになったこと(OUTPUT)の概要はこんな感じ、というところです。

ただ、そばで見ていて気持ち良いくらいに洋書多読を楽しめるようになったのは事実なので、洋書多読による英語力の大幅な向上は確認できたと思っています。

洋書多読は今後も続けますので、また進化があり次第掲載いたします。

 

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