小学生の英検

S-CBT活用で準1級を攻める

こんにちは、なみすけ85です。

今回は、これまで我が家で利用していた従来型の英検(PBT:Paper Base Test)から、PCで受験する方式のS-CBT(CBT:Computer Base Test)に切り替えたことについて。

結論として、多少の慣れが必要ですが、英検準1級合格を目標にしている小学校高学年以上であれば、S-CBTによる受験をおすすめします。

紙とペンによるライティングの練習

なぜ、PCによる受験を勧めるのか。

これまでは、PCのタイピング速度が遅かったため、ライティングは紙とペンで行うしかありませんでした。

また、小学生ということもあり「書いて覚える」という手順も良く、英検2級までは順調にライティングも向上してきました。

しかし、英検準1級のエッセイともなれば、社会性が高いテーマが出題されることもあり、論理的な文章を書くことが要求されます。

これを実現するには、推古しながら書くことが必要となります。

具体的には、自分でテーマに対するアイデアを出し、そのアイデアを論理的に紐付けて書き、全体を俯瞰することで仕上げます。

そして、thatやカンマwhichなどの後置修飾を多用することになります。

これを小学生が一枚の紙の上で行おうとすると、「頭の中で文章を構成してから書く」必要があり、これが大変難しい。

なみすけ85
なみすけ85
私も息子もそんな高等作業は無理…

もしくは紙でも、書いては消し、書いては消し、とすれば可能ですが、子供の場合これをなかなか器用にできません。

PCでのライティング

そのため、文章を推古しながら書くことを可能にするPC、すなわちS-CBTの利用が良いです。

PCをまだ使えない年齢であれば、当然鉛筆で練習するしかないですが、PCを操作できる小5、小6であれば、S-CBTをおすすめします。

また、練習においてもPCで作文することになるため、本番で良いエッセイが書けるだけでなく、日々のライティングの効率が上がります。

特に、書き終わった後に文章全体を俯瞰し、よくないところだけ改善できる。

英検のエッセイは、ボディとなる2パラ目と3パラ目において、同じような理由や極端に似ている構文を書いてしまうと原点対象となります。

これに対し、PCであれば書き終わった後見直して、修正することができます。

書いた後も色々楽

またPCでのライティングには、上記以外にも良い点もあります。

例えば、これは息子固有の問題だと認識しますが、小学生が書く英文は汚すぎて読めない場合があります。

こうなってしまうと、過去にどこで間違えたのか、改善の検討ができません。

決まって、三単現のsを忘れる。特定の単語のスペルを間違える。

小学生は、大人が想像する以上にこれらのミスが頻発します。

こういったものを練習で修正することは、英検ライティングのスコア向上に繋がります。

なみすけ85
なみすけ85
実践ではスペルチェックを使えば一発ですがまだまだ学習段階ということで、MS wordのスペルチェック機能を外した状態で練習しておきましょう

第二に、PCで書くことにより文章をデータ化できます。

これをグラマリー等のウェブアプリにそのまま放り込めるため、即座にその表現が正しいかどうかの判定を行うことができます。

また、エッセイは過去の実体験も踏まえ、英語の先生に添削してもらうことが最短ルートです。

なみすけ85
なみすけ85
脱線しますが、個人的にはウェブアプリではなく英語の先生に添削してもらうこと。親が大変すぎるし間違った指導をする可能性があります(大反省)…

その際にも、わざわざ紙をスクショして添削してもらうのではなく、データで渡すことにより、後で見返すことができる回答をもらうことができます。

最後に、テスト対策だけでなく、PCで作文できるようになると、現代のさまざまなアプリケーション(例 Chat-GPT)や英文メイルなど、英語を実践で使うことのきっかけになる点も大きなメリットです。

リスニングも良いが、リーディングとスピーキングは…

PCで受験するS-CBTでは、リスニング時にヘッドフォンを渡され受験するため、隣の音が気になりません。

そのため息子の場合は、ラジカセ1つで音声が流される従来のPBTよりも、S-CBTのリスニングの方が集中できるとのことでした。

私個人の体感でも、ヘッドフォンによるリスニングの方が聞きやすいと感じます。

一方で、リーディングについては、PCやiPadなどデジタルデバイスで英文を読むことに慣れておく必要があります。

私の世代ですと、PCよりもなんとなく紙媒体の方が集中して読める気がします。

また、スピーキングは、PCに向かって話すので、やはり違和感は残ります。

独り言を言っているような不思議な感覚になってしまうと、なかなか対人のスピーキングよりも調子が出ない場合があるかもしれません。

最後に、以下は推測ですが、対人面接の場合、子供の受験者に馴染みのないトピック、例えば「仕事について」を出題するでしょうか。

私が面接官であればそれはしないので、その点でも少しPBTと比較した際のデメリットはあるかもしれません。

なみすけ85
なみすけ85
実際に本番で「仕事について」が出題され撃沈したケースがあるのでそれはまた後日記事にいたします

まとめ

これまでは紙とペンの従来方式で取り組んできたライティング。

これはこれで意味がある学習でしたが、より高度は文章が求められる英検準1級においては、PCを利用できるS-CBTの方が効率が良いです。

またライティングだけでなく、ヘッドフォンの利用が可能となるリスニングにおいても、本番で有利になる場合があります。

一方で、リーディングとスピーキングにおいてはPC利用に対する慣れが必要。

総合的に見て、我が家の場合は、英検準1級を突破するために、S-CBTを活用することが大きな役割を果たしました。

PCでの受験が可能な方、ぜひご検討を。

ABOUT ME
なみすけ85
会社員(38)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級(外務大臣賞)。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。