3月に入ったというのに気温4℃。さらに勢いを増す横なぶりの雨。日程が東京マラソンと重なって交通規制。
こんな最悪なコンディションでテスト会場に向かうのは私自身十数年ぶりですが、とにかく息子と英検準2級の面接本番に行ってきました。
会場入り
なんとか面接会場に到着すると、英検3級や準1級の受験者もいて、会場は学生でごった返していました。
その後長蛇の列に並び、保護者登録をして受付を済ませ、待機室に息子と到着。待機教室が大きく、一次試験の様な小学生用ではなく、下は小1から上は中学生くらいまでいるように見受けられました。
席は先着順で前から詰める様指示され、早く来た人から面接教室に誘導。着席後、恒例の面接シートを私が代筆します。
(そろそろ小2にもなるし、本人に書かせようかとも思いますが、受験番号の記入を間違えて失格なんてことになってもばからしいので、もうしばらく代筆が必要か)
記入が終わり面接シートの裏を見ると、採点者が使用する評価シートが記載されていました。評価は5段階で実施されるというのも、新たに知った情報。
あせあせと作業をしているそんな私の横で、息子は周りの上級生の女子と楽しそうにおしゃべり。。小学生低学年のメンタル強すぎ。。
とりあえず「いつも通り楽しくやっておいで」と言って送り出しました。
面接本番
約20分くらい経って面接試験を終えた息子が戻ってきました。
息子の情報によると、面接官は一人で、私よりは高齢の(おそらく)アメリカ人女性だったとのこと。
2級くらいまでは日本人の高校の先生あたりが担当されると思っていたので、ネイティブスピーカーとは意外でした。実際の試験は以下の様に行われたとのことでした。
本番での回答
- 黙読は完璧理解。
- Question 1 : 音読はトピックから丁寧に読んだ。
- Question 2 : 部屋の中写真。特に問題なく説明できた。
- Question 3 : It looks like his mother said “please go to bed”. But boy is playing video game so he cannot do that.
- Question 4
(Q) Do you think it’s a good idea to buy things on internet shops? (A) Yes, because they (?) don’t have to go out to buy things so that I can save time. Also if I buy something I always buy on internet shops. so it provides me with more opportunities to have a good time. - Question 5
(Q) These days many people go to concert. Do you like music? (A) Yes, because I like music so that I can feel relaxed forgetting all negative things in my life. also if I listen to music, I always listen to music of hiphop. so it provides me with more opportunities to enjoy my life.
※聞き返しはしなかったとのこと。
※英文は原文のまま
試験自体の内容はこれまで練習してきた「環境」とか「リサイクル」とか「公共交通機関」の話よりは明らかに簡単なものでした。
息子も「たぶん大丈夫」と冷静に手ごたえを感じている様子でした。
なお、小1で”provide opportunity”なんて堅苦しく歳不相応な表現なのは100も承知。
ただ、1次試験のエッセイで学んでそのまま使いやすいとのことだったので、面接の練習でそれを私から訂正はせず、話したいように話させた結果こうなりました。(少なくとも、答えとしては間違いではないので。。)
その後、二人で近くのスタバに行き、面接試験の内容や緊張した話等、英検準2級の面接試験終了の余韻に浸りました。
これで落ちていても英検2級の勉強を目指して勉強開始することは二人の中で決まっていたので、「去年から本当によくがんばったね」なんて言いながら、英検準2級における息子の努力を労いました。
結果
数週間後、インターネットでの合否発表があり、見事面接も合格していました。試験直後には、「緊張してJapanese Englishになってしまった。」と言っていましたが、非常に良く評価された様子。
素点だけで見ると30/33点という9割超えの結果となり、今回の内容においてですが、英検2級合格ラインさえも突破できる様です。
これをネイティブスピーカーの方から頂いた評価というのも一つの嬉しいポイントでした。
数日後、英検準2級の合格証書が郵送で送られてきました。これで息子も正式に英検準2級保持者となりました。
まとめ
1次試験にてまとめを書いているので、全体を手短に振り返ると。
英検準2級は、一般的には日本の高校1,2年生が学習する内容であり、話の内容自体が難しい場合もありました。
「Global Warming? World War II? Cultural Difference?」なんてこともありましたが、その際は「できるものだけとことんやる!」精神で学習を継続してきました。
まず一次試験がとにかく大変でした。昨年10月には一度不合格を経験しましたが、その後日々の努力を重ねた結果として合格。
これまでの学習のうちどれか一つでも怠っていたら、おそらくまた不合格になっていた可能性があったとも思っています。
忘れっぽい小学校低学年の子供にとって大事なのは、毎日の積み重ねというところでした。
次に二次試験。
これは意外とスムーズにできるようになりましたが、実際には面接の練習自体は約一か月しか行っていません。
一次試験でかなり濃厚にエッセイを学習したことで、英語アウトプットの骨組みが完成していたことが功を奏した様子。
その上に、新たに学習した発信用英単語を乗せていくだけで、英会話が驚くくらいのスピードで上達しました。
これまでは息子は3級の面接試験の学習を通して「少し英語が話せるかな?」というレベルにいましたが、普通の公立小学校に通う息子はそれらを使う機会はほぼ皆無です。
「自分の意見や感情を理由でもって伝える」なんてことは到底できませんでした。
しかし準2級の学習を通じて、接続詞ifやwhenを使った説得力ある状況設定、たまに関係代名詞thatを使った詳細説明、such as を用いて具体例挿入等も会話内で使えるほどにマスターしました。
英検準2級1次試験と2次試験を通して、息子がより自由かつ高度に英語を使えるようになったことは、親の目から見ていても明らかです。
もちろん英検という試験の枠組みを超えた「英語力」という視点からです。
ここまでやっておけば、「仮に明日から私が海外転勤にになって息子が現地校に入ることになったとしても、ネイティブにはまだ劣るものの、勉強を重ねれば十分それ相応になれるだけの下準備ができた」と感じるくらいのレベルアップでした。
親子でたくさん苦労した分、収穫もでかい英検準2級でした。