こんにちは、なみすけ85です。
今回から英検2級の2次面接試験の練習を開始します。
小学4年生目前の3年生を低学年と題して良いかはさておき、我が家の練習方法を公開します。
とはいっても、そんなにやることはありませんので、この一記事で完結します。
面接試験の概要
面接試験の内容については、既出の情報と思いますので、手短に。
- 文章音読
- ①についての質問に回答
- イラストを見て英語でストーリー作成し話す
- ①②に関連する一般的な質問1に回答
- ①②に関連する一般的な質問2に回答
過去問とその模範回答を見れば大体どんな雰囲気かわかるかと思います。
採点シートは以下(写真に影がかかって申し訳ない、、、)
我が家はTwitterのママさんに教えて頂いたこちらを参考図書として使っております。
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面接の模擬問題だけでなく、面接のトピックがたくさん収録されているのでおすすめです。
試験時間については、長くても10分以内には終わる内容です。
また当日の流れについては、英検のホームページにて全体の流れを動画で確認できるので、そちらも参照すると良いかと思います。
(英検バーチャル二次試験)
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/
なお注意点としては、英検準2級の面接と同様。以下3点を親子で確認しておきます。
- 質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にならない。ただし、不自然に行われたり、くり返し聞き返したりした場合は、減点の対象になる。
- 質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進むことがある。
- 質問に関して、ゆっくり話して欲しいなどのお願いやその内容や文の意味の確認などをすることはできない。
難易度・レベル
筆記試験の難易度においては、英検準2級と2級に大きなギャップがありました。
しかし、面接においてはそれほどでもなさそうです。
特に海外歴の長いお子さんにとっては朝飯前かと思われます。
また日本育ちの我が家においても、そこまで難しいものではない印象です。
これまで2級の筆記試験合格を目指す中で、インプットとアウトプットにおいてたくさんの英語に触れておけば、さほど対策なしでもいけそう。
形式には慣れる必要があるので、過去問やバーチャル二次試験などを通して、一週間ほどは練習に充てたいと思います。
ただし、合格の難しさとして1点だけ挙げておくと。
それは、少しだけ社会性の高いテーマが面接のトピックになるという点。
電気自動車の是非、音楽ファイルのデジタル化についての意見、電子書籍vs紙書籍、現代の生活はストレスフルか否か、などなど。
英検準2級と比較して、面接トピックの種類や面接官との相性が結果を左右する可能性が増すと思います。
対策は発言量
上記のように、試験官の采配にも依存するため、トピックが難しくてわけの分からない内容を答えてしまうことによって、結果として全然ダメだった…ということは、十分考えられます。
しかしそれはそれで良いかと思います。
これを本気で対策しようとすると、「社会性の高いトピックに対する意見形成を英語でしておく」の作戦が考えられますが、個人的にはそこまでやらなくても良いかなと思っています。
焦ってやっても「時期尚早」ということもあるし、筆記免除は次回以降もあるし、やれる範囲で十分かなと考えています。
ですので、対策としては、楽しんで英会話をすることによって、前回小1で受験した時と同じ戦法「発言量」で勝負します。
委縮した安全サイドのぎこちない回答になり、子供らしい生き生きとした英語は出てきません。
そのため我が家は、まずは「細かい文法は気にせず、躊躇することなく、伝えるためにたくさん話す態度」で挑みます。
英検準2級の時と同様、発言量が減ると試験官も加点のしようがなくなると考えるためです。
英検を超えて -ライティングとスピーキングの違い-
子供が自由に話をすると、あっちに行ったりこっちに行ったりします。
しかし、会話とはそれが自然だと思っています。
文献からの引用ではなく私の勝手なイメージで恐縮ですが、「スピーキング」と「ライティング」の違いを以下のように理解しています。
軸は縦に「話の伝わりやすさ」、横に「トピックとの関連性」をとって、それぞれの軸に(+)(ー)を振っています。
人が(ライティングまたはスピーキングにより)英語で説明しようとするとき、その人が持つ情報、常識、気持ちや感情等で青線のアウトプットが始まります。
斜線部は発話量です。
赤線は論理的に話すためのフレーズです。
- ライティングの目標:「斜線部をminimize」という制約付きで、縦軸のスコアを上げる
- スピーキングの目標:(この制約がなくなり、)縦軸のスコアを上げる
だと思っています。
ですので、ライティングは、フレーズ(テンプレ)を学び、コンパクトな、すなわち洗練された文章を書くことがいかに重要かを当ブログでも書いてきました。
一方、スピーキングで同じことをやってしまうと、発話量と相関する「流暢性」や「自然さ」(スピーキング第3の軸)が低くなってしまいます。
そのため、スピーキングにおいては、話し手がもつ属性を基に自由な意思で話しながらも、トピックとの関連性を高める方向に向わせるための、赤線のフレーズ*2も学んでおくと便利かと思います。(赤線のフレーズ*1と*2は必ずしも一致しない)
プラスアルファとして、話を戻すフレーズ
辻褄が合っていないところがあるかと思いますが、上の図が、スピーキングとライティングに対する私のイメージに一番近いと思っています。
要は、
「子供ながらのふんわり脱線させながらも、キュッと締めに戻ってくる」
作戦です。
この「キュッ」の部分を学んでおくと、今後英検1級や準1級だけでなく、日常会話でも柔らかくも芯がある発言ができるので、英語を話す際に今後も使えるテクニックとなるはずです。
それでは以下に40個、私が息子に教えた「柔らかくも使いやすいフレーズ」、「キュッと締めるフレーズ」を掲載しておきます。
これらを完璧にする必要はなく、こういうものも使えるかもよ!という感じで教えてみました。
1 what’s gonna happen next is ~ (結果)
2 all I have to do is ~ (義務の範囲)
3 when it comes to ~ (条件)
4 in terms of ~ (視点)
5 however on the other hand, (逆接)
6 motivate / encourage (動機付け)
7 instead of ~ (代替)
8 at the same time (同時)
9 in my experience for example (例示)
10 thanks to ~, I was able to (因果関係)
11 what I need is
12 whatever / whenever / wherever
13 what’s happening here is ~
14 what’s going on is ~
15 what happened happened
16 what matters most is ~
17 that’s how it works
18 what I’m talking about is ~
19 time-consuming
20 hopefully
21 no matter what happens
22 the thing is ~
23 ~, which means (もう一度説明)
24 in the long run
25 it’s not that ~
26 it’s just that ~
27 what it takes is ~
28 make a difference to ~ (英検1級レベル)
29 improve
30 what we have is
31 it looks like ~ (情景描写)
32 what I’d like to say is ~ (もう一度説明)
33 〜, compared with (比較)
34 in addition to that, (追加)
35 win-win situation
36 raise awareness about ~ (英検1級レベル)
37 by doing ~ (原因)
38 with 名詞 doing / done (状態)
39 allow 人 to do (英検1級レベル)
39 provide us with an opportunity to ~ (英検1級レベル)
40 have a negative impact on (英検1級レベル)
41 the worst-case-scenario is (英検1級レベル)
42 anywhere and anytime
英検2級の筆記を突破したお子さんは、これらの多くを理解できるものと考えます。英検2級の面接で使いやすそうなものを太字にしてみました。
また、私のような素人発信者ではなく、英語の先生が書いた書籍もあります。
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私は一番下のビジネスのものを実際に使ったことがありますが、それでも子供でも使えそうな表現がたくさんあり、参考になったのでおすすめとして貼っておきます。
まとめ
英検2級に合格するための練習というよりは、もはや将来に向けての練習として色々書きました。
おそらく、このイメージで今後息子のスピーキング力を伸ばすことになると思います。
話を英検に戻すと、「面接突破のためには楽しい練習が最優先」を念頭におきつつ進めます。
「自分の答えは自分で決める!」というアウトプットの醍醐味を感じながら、その意見が自然に強固になるサポートフレーズの習得もしつつ、色々なトピックついて話してみる練習でした。