こんにちは、なみすけ85です。

私はTOEICで990点、つまり満点を取得しています。

このブログでも、これまでTOEICの勉強法や英語資格についていろいろと書いてきました。

TOEIC990点満点へ【リーディングで最後の15点を詰める方法】

なので、こんなことを書くのは少し変かもしれません。

もし今の自分がTOEIC900点だったとして、もう一度990点を目指すか。

おそらく、目指しません。

TOEICに意味がないと思っているわけではありません。むしろ、AI時代だからこそ英語資格による「認証」は重要になると考えています。

では、なぜ満点を目指さないのか。

今回は、英語学習そのものではなく、AI時代に限られた勉強時間をどこに使うべきなのかという視点から考えてみたいと思います。

AI時代だからこそ「認証」は必要になる

直前の記事まで、AI時代の英語資格について何度か書いてきました。

AIが英文を書き、翻訳し、要約までしてくれる時代になると、出来上がった英文だけを見ても、その人自身がどの程度の英語力を持っているのか分からなくなります。

だからこそ、

「この人自身が、この能力を持っている」

という第三者による認証は、むしろ重要になるのではないか。

私はそう考えています。

その意味で、TOEICで一定の点数を取得することには、これからも価値があると思います。

履歴書に「英語が得意です」と書くのと、「TOEIC900点」と書くのでは意味が違います。

客観的な物差しがあるからです。

では、900点ではなく990点ならどうでしょうか。

ここから少し話が変わってきます。

「認証されること」と「満点を取ること」は違う

例えば、TOEICで900点を取った人がいたとします。

その人が相当な英語力を持っていることは、すでにかなりの程度証明されています。

では、そこからさらに勉強して990点を取ったら、その人の価値はどれだけ上がるのでしょうか。

もちろん、990点はうれしいです。

私自身、満点を取ったときはうれしかったですし、今でもプロフィールに書いています。

ただ、900点から990点へ上げるために必要な時間と、その結果として増える「認証の価値」が比例するかというと、私はそうは思いません。

900点から990点にするには、すでにかなり高い英語力を、さらに試験に合わせて磨いていく必要があります。

その時間を何に使うか。

AI時代には、ここを考えることが以前より重要になると思っています。

990点を目指す時間で、別の軸を一本つくる

仮に、TOEIC900点を取った後に100時間の勉強時間があるとします。

その100時間を使って、990点を目指す。

それも一つの選択です。

でも、その100時間で外国人と話す経験を増やしてもいい。

英語で自分の専門分野を学んでもいい。

プログラミングを始めてもいい。

統計学を勉強してもいい。

まったく違う分野に飛び込んでもいい。

私は、これからはこちらの価値が大きくなるのではないかと思っています。

つまり、

一つの能力を100点から120点にするより、別の軸を一本増やす。

そんな学び方です。

新しい軸

私自身、英語資格についてはかなり勉強しました。

TOEIC990点。

英検1級。

国連英検特A級。

国連英検では外務大臣賞もいただきました。

ここまで来ると、さらに別の英語資格を取ることもできたと思います。

ただ、ある時から英語そのものを勉強することには、あまり時間を使わなくなりました。

英語「学習」の終活 – サラリーマンの視点から

代わりに興味を持ったのが、統計学です。

英語とはまったく違う世界です。

数式が出てきます。

確率分布が出てきます。

息をするように微積をして、推定、検定、回帰分析……。

英語ができることは、ほとんど助けになりません。

それでも続けて、統計検定準1級、そして1級の統計応用まで取得しました。

振り返ってみると、英語力をさらに少し伸ばすことに時間を使うより、私にとってはこちらの方がはるかに大きな意味がありました。

なぜなら、

「英語ができる」という一本の軸に、「統計学ができる」という別の軸が加わったからです。

AI時代は、「能力の掛け算」が増々面白い

ここが、AI時代には特に重要になると思っています。

英語だけなら、英語ができる人はたくさんいます。

統計学だけなら、統計学ができる人もたくさんいます。

ところが、

英語 × 統計学

になると、少し人数が減ります。

さらに、

英語 × 統計学 × 自分の仕事の専門分野

となれば、もっと減ります。

ここまで来ると社内でも自分にしかできない仕事が少しずつ増えていって、自然と裁量も大きくなります。

一つ一つの能力について世界一になる必要はありません。

それぞれについて「この人は確かにできる」というところまで到達して、それを組み合わせる。

その組み合わせの方に、その人らしさが出てきます。

そしてAIは、平均的な文章を書くことも、平均的な分析をすることも、どんどん得意になっています。

だからこそ人間側には、

「自分は何と何を組み合わせる人なのか」

ということが、これまで以上に重要になるのではないでしょうか。

資格は捨てなくていい

ここまで書くと、

「では、TOEICなんて勉強しなくていいのでは?」

と思われるかもしれません。

私は逆です。

取れるなら、取った方がいいと思っています。

AI時代には、自分が本当にその能力を持っていることを証明する「認証」の価値は高まると考えているからです。

TOEIC800点。

900点。

英検準1級。

英検1級。

それぞれが、自分の英語力を客観的に示してくれます。

ただし、資格を取ることと、資格試験を極めることは別です。

認証として十分なところまで来たら、次へ行く。

これが、これからの資格との付き合い方として自然なのではないかと思っています。

「満点」が目的になった瞬間に、一度考えてみる

日本の英語学習界隈には、990点を目指そうとする変な風潮があります。

もちろん、990点を取ること自体が目標なら、目指せばいいと思います。

満点を取ったときにしか見えないものもありますし、一つのことを突き詰める経験にも価値があります。

私自身、990点を取ったことを後悔しているわけではありません。

ただ、もし今、

900点から990点へ。

英検1級合格から、さらにその先の英語資格へ。

というところで何百時間も使おうとしているなら、一度だけ考えてみてもいいと思います。

その時間でもう一本、まったく違う軸をつくれないだろうか。

AI時代には、こちらの問いの方が重要になるかもしれません。

新しい軸の掛け算が自分の中でどうつながっているのか。

今はまだ、私にも分かりません。

だからこそ、少し面白そうだと思っています。

ABOUT ME
なみすけ85
JTCの海外DX部門でぬくぬく働く都内会社員。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC990、国連英検特A級(外務大臣賞)、統計検定準1級・1級(統計応用)を取得。英語学習を軸に、AI時代の学びや国際教育についても発信しています。