小学生の英検

実力をスコアに反映させる方法【小学生向け】

こんにちは、なみすけ85です。

前回の不合格。

不合格は不合格なので、おうち英語をリードする親として、結果を受け止めなくてはいけません。

ただし1つ疑念が私の中にありました。

「もしかして、英語力はあるけど、テストの受け方を知らないのでは…」

今回は我が家の試験対策について公開したいと思います。

幼い子が取る英検2級と高校生が取る英検2級の違い

なぜ私がこんな親バカみたいな発言(定期)をしているかというと、英検2級を取得した高校生の頃の私と比較によるものです。

とある週末、英検の勉強だけだと面白くないので、洋書を読むことにしました。

息子が選んだのは、内容がふざけて楽しいWIMPY KID。

洋書多読を始めた頃は一日数ページが限界でした。

(過去記事) 洋書多読を1ヶ月間やってみた結果【小学生の英検対策】

しかし今回は、これを土曜2時間、日曜2時間、月曜1時間、の合計5時間で読破したのです。

なみすけ85
なみすけ85
普段からこんなに多読しているわけではありませんが、今回は話が面白かったらしく進んで読んでいました。

一冊200ページ超(合計約20000単語)です。 横で見ていて、内容を楽しみながら、そして15分にわたる彼の要約はストーリーの起伏や面白さが伝わってくるほど、正確でした。

もちろん、こちらの本は英検1級レベルの単語もちらほら出てくるので、100%の理解ではありません。

そして、ネイティブのお子さん達よりも理解度は低いものでしょう。

ネイティブのお子さん >>> 息子 >>>>> なみすけ(高校生ver.)

しかし、内容を楽しめるほどに理解しているのは間違いありません。

これを高校生の私ができたか? 答えは100%NOです。

なみすけ85
なみすけ85
幼い子どもが試験中に頼れるのは英語力だけ。背景知識関連の問題は全て捨てても合格する点で高校生や大人を超越している。

試験対策なしでいけるのか?

英語を第一言語として生活されるネイティブのお子さんや国内でもそれに近い環境があるお子さんであれば、小学生低学年で対策なし英検2級に合格できるかもしれません。

が、(我が家の例ですが)ここまで日本の幼稚園や小学校に通い、普段は日本で普通の生活を送っているので、正直なところそれは難しいと感じます。

なみすけ85
なみすけ85
そのようなお子さんと愚息では、単純に英語に接する時間と密度にギャップがある

英検2級の問題は、以下で構成されれます。

リーディング

・語彙文法の穴埋め問題:20問

・文章の流れの穴埋め問題:6問

・文章読解問題:12問

リスニング

・会話文理解:15問

・説明文理解:15問

試験対策なしで、これを洋書多読で自然に覚えたコロケーションや文法力(英語の形のパターン)だけで解く?

試験対策なしで、一方的に話される他人の他言語の会話を20分超集中して聴いて理解?

いや、無理でしょ…となります。(愚息の場合です)

なぜなら、

「そのレベルに達するまでに合計何時間英語(洋書多読や多聴)に費やす必要があるのか?→毎日何時間英語に費やす必要があるのか?そしてその確実性はどの程度か?」

といったお粗末な算数で思考しますので、「実現性が低い」と結論づけてしまいます。

なみすけ85
なみすけ85
いや、無理でしょw

本当は私も試験対策なんてしたくない。

試験対策なし!と言う方が自然だし格好いい。

しかし、試験対策で英検2級が効率的に取得できるのならそれをやるしかない、というマインドに自分を持って行きました。

なみすけ85
なみすけ85
英検2級取得を急がない人はこんなことする必要はございませんので…

実力をスコアに反映させる方法

それではここから、小学3年生の息子でも実践できた英語力を英検2級のスコアに反映させるための練習方法と試験のアドバイスを記載します。

これで、合計8〜15回分の過去問に相当します。

リーディング

問題を解く順番と時間配分

-1. ライティング25分→長文(大問3)35分→穴埋め(大問1)15分→穴埋め(大問2)10分

問題を解く際のアドバイス

-1. これまで頑張ってきた洋書多読の成果が見えやすい長文(大問3)で勝負する (社会性の高いトピックが出ても頑張って考えて自分の答えを選んでみる)

-2. 穴埋め(大問2)は話の流れを汲むことが要求されるので難しく、できれば程度で良い(ただし前後の1文を読めば解ける問題は頑張る)

-3. 時間はあくまで目安。時間に追われて焦る必要はなく、解きおわらないのはしょうがないので好きな数字を適当にマーク (※時間が足りなくなることを想定して、あえて子供には難しい穴埋め(大問2)を最後に持ってきています)

-4. とにかく落ち着いて内容を楽しむこと。各大問の前に深呼吸してリラックス。

普段の練習方法

-1. 長文(大問3)の解き方を以下手順とする

① 左ページ:文章の第1パラグラフを理解しながら読む

② 右ページ:問題文を読む

③ 左ページ:文章中で、②と同じ文章(または同じ意味にパラフレーズされた文章:通称「カギ」)に○印をつける

④ 右ページ:問題文の選択肢を読み、記憶で正しいと思う選択肢を選ぶ

⑤ 左ページ:④で選んだ選択肢が正しい理由(通称「証拠」)に()印をつける。証拠が見つからなければ選んだ答えは間違っているということのなので、④に戻って別の選択肢を選ぶ

⑥ 第2パラグラフへ進み、上記①〜⑤を行う(これを最後のパラグラフまで繰り返しておしまい)

-2. 上記を自然にできる様に過去問解く

なみすけ85
なみすけ85
↑この長文の解き方を本当に読む力のあるお子さんが使える様になれば、社会性が高くないトピックにおいて、8、9割の正答率が出ることを期待。この記事のメインはこの長文の解き方です。

リスニング

問題を解く際のアドバイス

-1. 会話文(大問1)で勝負する (説明文(大問2)は内容が難しいかもしれないが、頑張って自分の答えを選んでみる)

-2. (集中できない時は、)目をつぶって聴く(←視覚からの情報の入力を遮断) -3. (集中できない時は、)マスクの下で口パクでシャドーイング(←コロナ禍が生み出した必殺技)

なみすけ85
なみすけ85
↑ふざけている様に映るかと思いますが、小学生低学年や集中力が散漫なお子さんには結構効く気がします

-4. とにかく落ち着いて内容を楽しむこと。各大問の前に深呼吸してリラックスリラックス。

普段の練習方法

-1. 過去問解く

-2. 間違えた問題をもう一度解く -3. 間違えた問題をシャドーイングして内容を日本語で親に伝える

やりすぎ注意

リーディングやリスニングの対策と同じくらい大切なので、あえて並列で書きます。

各ご家庭の教育方針とお子さんの状況は様々なので、そこへ言及することはナンセンスですが、「英検学習は1週間のうち土日どちらかで1日に2時間(=過去問1回分実施)」で十分と思われます。

我が家の小3息子の例ですが、それ以上やると「心地よい疲れ」を超えて、英語嫌いになるリスクが高くなります。

なみすけ85
なみすけ85
適度な負荷を維持することが本当に大切であることを再度強調します

まとめ

普段は洋書の多読やアニメの視聴などで楽しく英語力が伸びるサイクルに乗せておく。

そして、子供の機が熟したら、英検2級を受験する前に面倒だけど少し試験対策を行う。

本当は、英語学習を発信をしている者としては、「試験対策なしで」とか書きたいところなんですけどね…

もちろん洋書多読等が英語力を支えておりこれ抜きでは成立しないのですが、どうやら英検2級に合格するには、+アルファが必要な様です。

なので、我が家の場合は、「試験対策なしで英検2級」と書くと嘘になります。

当ブログは、これまで色々な方にツイッターでコメントを頂いたり、読んで頂いている様です。

我が家の例のおける事実を徹底的に伝えることが誠意かなと思いますので。

ご参考程度としていただけばと思います。

ABOUT ME
なみすけ85
会社員(38)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級(外務大臣賞)。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。