こんにちは、なみすけ85です。
今回は、以前から書くと言いながらすっかり放置してしまっていた「大人のやり直し英語」についてです。
今の私のブログを主に構成するのは2つのカテゴリーです。
- 「小学生の英検」(おうち英語について)
- 「上級者への道」(TOEIC900超レベル英語について)
なぜここに「大人の学び直し」を追加するかというと、
まず、「小学生の英検」でおうち英語をがんばっているご家庭の成功率が上がると考えます。これにより、お子様の一歩先を親御さんが歩ける理想の状態を作ることができます。
さらに、あわよくばその勢いで、日本で英語力を生かして働いたり、英会話や洋書・洋画を楽しむといった「上級者への道」のレールに乗れる可能性が高まるからです。
しかし、
といった声が聞こえてきそうです。
「まずは効率的に思い出す。できればそこから少し前進も目指してみる?」くらいの大人の趣味程度、軽い感覚で書いています。
すっかり英語を忘れてしまった方でも、毎日の家事や育児や仕事に比べると、その難易度は意外と低いことに気づきます。
なお、最近は私が知り合いのママ友に「おうち英語を成功させるのに私に必要なことは?」と聞かれることがあり、その際にざっくりお伝えしている内容です。
Contents
目指すレベル
ここでは、いわゆる「英語中級」を目指していきます。
具体的には、まずは英検2級。
余力があれば、英検準1級やTOEIC700~800なのですが、高校英語をしっかり取り戻すことこそがその土壌を形成します。
英会話に特化するにしても、英検2級に合格する英語力は必須です。
今後全ての基盤になるのです。
ということで、シンプルにまずは英検2級に照準を合わせて狙っていきます。
おうち英語のための英検2級
今流行りのおうち英語を実施するにあたり、親が子供の英語力を上回っていないと難しいと思います。
前にも書きましたが、
- 子供が英検3級を目指すなら、親が英検3級レベル以上
- 子供が英検2級を目指すなら、親が英検2級レベル以上
最近はSNSで、「英語教師の英語力」について色々とたたかれていますが(個人的にはあまり好きな話題ではないですが)、本質は同じことです。
私がここで「親が英検2級を目指そう!」と言うのは、「おうち英語を実施する多くの家庭のお子さんは小学生以下だろう」という想定に基づきます。
その場合、
・小学生で英検2級取れたらまず上出来
・日常会話においても、英検2級レベルの英語は十分通用する
お子さんが小学生を卒業するまでに英検2級レベルに達すれば、おうち英語は間違いなく成功と言えるでしょう。
また、英検2級とは高校までで学習する英文法をすべてカバーする、つまり英語の文法の大部分を学習し終えたことを意味します。
もちろんその後にさらに難しい英文法は残っています。
私の中で高校の英文法を超えたレベルのものを体験したのは、国連英検特A級という難しい資格の参考書で学んだ英文法です。
しかしながら、ネイティブ向けの難しい書籍(TIMEなど)を除けば、まあ必要あれば追々でも十分ではないかなと思います。
そのため、英検2級を極めると、英語というものを少し俯瞰的に見ることができるようになります。
仮にお子さんやご自身がそこから先の英検準1級を目指す場合でも、
英検2級を目指すことにより、親御さん自身の英語学習に対する素養がぐんと上がり、子供のコーチまたはチューターとしての能力もそれに伴って上がります。
わざわざ子供と同じ目線にたって参考書を読むのではなく、「この級は、これとこれとこれをやっておけばOK」という整理された頭でお子さんを導くことができます。
上位級については外注するにしても、最適なオンライン英会話や英語塾選びができるようになるかもしれません。
また、当ブログでおうち英語の最終理想形としているのは「子供1人で洋書多読」ですが、英検準2級や2級を取得したお子さんであっても、おそらく最初の2,3か月は親が横についてサポートしてあげないと良い波に乗りにくいはずです。
洋書多読をやってみて、、
これまでの問題集ベースの学習よりワンランク上の難易度と実感。子供ではなく、親にとって。「これどういう意味?」と聞かれても、意味不明のものに多々遭遇するはず。日本の英語教育でカバーされていないラフな会話表現とか特に。— なみすけ85 (@namisuke85) July 5, 2019
まずは、分からないものは、適当にやろう。もはや飛ばしてしまって、分かるものだけ楽しもう。洋書多読はこれ鉄則。次に、親に元気があれば、一緒にやってしっかり教えてみよう。気づけば、親の英語力もジャンプアップしている可能性大。
英語の親子学習は最強。
親が子供の少し前を歩ける状態は最高。— なみすけ85 (@namisuke85) July 5, 2019
ここさえ突破できれば、あとは子供でどんどん前に進んでいけるのですが、ここの導入がうまくやる英語力を親御さん自身が持つことはとても大切だと考えています。
自分のための英検2級
「自分自身も英語を使えるようになりたい」と考える大人の方は少なくないと思います。
英検2級は所詮高校卒業程度の英語というのは事実ですが、本当にこれが大切。
個人的にはこの能力がない限り英語上級者にはなれないと考えています。
どれだけがんばって英単語を覚えても、その土台となる受け皿がないので知識が紐づきません。特に「暗記で勝負するのではなく、原理を知って応用する」大人にとっては、脳内に英語システムが出来上がらないので致命的です。
結果として、英語のニュースが聞けない・新聞が読めません。さらに、構成力が要求されるライティング・または長い文章のスピーキングは不可能でしょう。(単発の日常会話は暗記で話せるでしょうが。)
さらに英検2級に合格しても、この級で満点近く取れるように特訓を積むという道もあります。
高校英語の地盤が固ければ固いほど、英検準1級やTOEIC700~800など上級者を狙う際に有利です。
また仕事面においても、ここで英検2級をマスターすると、新たな道が開かれます。
国内で英語を使って仕事をしたいと考える大人は少なくないと考えます。事務員派遣の募集でも「TOEIC~点以上」旨の要件を目にします。
実際の能力として、英検2級が取れると、英語のメールくらいは作れるようになります。
もちろん高度な文書を高速で理解したり、海外からの電話の応対をバリバリこなせるというレベルにはなれません。
しかし、今の時代、Eメールを英文で打てる。これだけでも、大きな武器です。
逆の言い方をすると、これができないと、英語を使って仕事をすることはかなり難しいのではないかと思います。
海外とのやりとりで、英会話が苦手な人が頼る最後の綱は、「英文Eメール」です。聞けなくても正確に業務がこなせて、かつ全ての証拠がテキストで残ります。
英検2級をマスターすることで、上級者になるための基礎力養成だけでなく、仕事の面で楽ができたり新たな機会が増えたりと、ポジティブな可能性が広がるかもしれません。
子供と共に学べるようになるための英検2級
上記の2つで良い波に乗ると、どういうことが起きるかというと。
親子で英語学習ができるようになります。
しかも結構ハイレベルで、日常会話の英会話だけでなく、例えば、英検2級のエッセイトピックに出てくるような「環境問題」「差別」など社会性のトピックについて二人で議論できます。
もちろん話せる内容は限定的ですが、こんなに良い英語友達はいません。
そしてこの訓練は、両者にとって次のレベルに行くための、最高のステップになります。
私の体験ベースですが、私も良い英語学習の影響を息子から受けており、良い相乗効果が生まれます。
ステップ① 錆びついた英語を磨く
さてここからが実際の学習法です。
まずはしっかり思い出して英検2級の受験勉強に入るための土台作りです。
昔(10~20年くらい前?)、英検2級を取ったことがあるという方でも、しばらく英語をやっていない方は、中学英語からやり直すことをお勧めします。
使っていない英語はとにかく錆ついています。
という声も聞こえてきそうですが、まずこの教科書に書いてあることの10%でも間違えるなら、その項目を潰してから次にすすまなければいけません。
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どちらか一冊で十分です。(息子は、わかりやすくの方を使って復習しました。)
どちらでも中学3年間で学ぶ英語が一冊に集約されており、シンプルでわかりやすいです。
本当に中学英語(英検3級程度)を理解していれば、1、2週間もあればおわります。
ただここがわかっておらず、いきなり高校英語から始めると、行き詰まるリスクがあるので安全サイドをとってゆっくりコースが無難です。
中学英語が完璧になれば、次は高校英語。
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これもどちらか一方で問題ないです。
上記のシリーズの文法編ですが、あまり深く書いていない反面、1冊で完結できるというのがすばらしいところです。
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最後に読解編です。これは一応やっておいたほうが良いという位置づけで良いと思います。
これが終わると、
- 自分が英語上達の過程で今どこにいるのか
- 何がわかっていないのか
が客観的に分かるようになります。
これは自分の英語でも子供に英語を教える場合でも貴重なことです。
ステップ② 単語帳で補強する
ステップ①で作った土台に、単語帳でサプリメントです。
この単語帳を選ぶにあたり、何を重視すべきか?ですが、
わたしは、可能な限り親子でシェアできる教材が良いかなと思っています。
「省エネ」という言葉を語学に使うと、英語のプロや頑張っている方からご指摘を受けそうですが、英語初学者にとって一番大切なことは挫折しないことだと考えています。
自分が一度使った単語帳を子供に教えるのは、工数半分で省エネです。
まずは、中学英単語編
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それが終わったら、高校英単語編
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これらは小さいお子さんでも気軽に取り組める単語帳です。
我が家でも息子が英検準2級のあたりから使っており、2冊ともコンプリートしました。
高校編までやれば、一応英検2級までの単語レベルをカバーできることになっています。
なおこの単語帳の強さは、インプットで終わらせない単語帳だということです。
インプットとアウトプットをくりかえさせることで、読み聞きとして単語に加え、話すための単語として習得することができます。
ステップ③ 英検の受験勉強をする
上記でざっくり英検2級までに必要な基礎力をつけたら、英検2級の受験勉強を開始してみましょう。
同じくらいの受験料のTOEIC (LR)でも良いのですが、英検は4技能セットの価格なのでお得でとっつきやすいかなという感じです。
なお、ここではあえておすすめの英検の本を紹介しません。
というのも、上記2つのステップを踏まず、焦って英検の問題集に入ってしまい挫折してしまう可能性があるからです。(もちろんそこまでの知識は完璧という方は、いきなり英検の問題集や過去問に入るのもありです。)
さらにこのステージくると、「どんな英語の参考書が自分に合うか」「どれくらいの厚さの本が自分のモチベーションを下げないか」くらいの好みが出てくると思っています。
英検受験用の教材については多数出ていますので、書店で御自分に合うものを見つけていただければと思います。
一方で、
という方の気持ちもわかります。回り道したくないですものね。
しかし、文法力がないまま英会話をすると、英会話の全てのセンテンスを丸暗記しないと成り立ちません。応用が全然きかないので、単純にしんどいはずです。
英検2級を取得できるレベルまで英語の土台を作り上げる必要があります。
そしてなにより、資格試験というのはモチベーション維持の点から最高のツールです。
英語強者が集まるTwitter上の英語クラスターを見ても一目瞭然で、多くの方々が資格試験を上手に利用しながら大人の英語学習で躍進しています。
最近Twitterをみていて感心するのが、おうち英語を実施する親御さんが実際に英検を受験していることです。
きっと良いお子さんの指導につながるんだろうなと思っています。
まとめ
長々かきましたが、これでおうち英語指導者としての能力を構成する骨組みが作られるので、ひと段落かなと思っています。
お子さんがいる方は、ただでさえ時間がありません。
さらに共働きだと、英語に充てれる時間は一日のうちわずかで、平日は通勤電車の中だけかもしれません。
まさに私がこのケースで、この辺の時間のなさは、実体験を通してよく分かっているつもりです。
もちろん英検2級の先、英検準1級やTOEIC700~800点などを目指せれば、より直接的な指導が可能になるため、それに越したことはありません。
が、まずは英検2級レベルに到達・やり直しをして、そこまでのことを極めることを目標にしましょう。
くどいですが、ここでしっかり英語の土台形成を完成させることが何よりも重要です。
自宅で英語を教える親御さんがまずは高校卒業レベルの英語力を取り戻して、お子さんの英語力サポートをより良いものにしよう、という記事でした。