上級者への道

国連英検特A級(筆記)【後編】

こんにちは、なみすけ85です。

前回で、国連英検特A級の基礎力を身につけるための学習の紹介は完了です。

今回は、それらの仕上げと試験に合格するためのメンタル等々について、少々補足的な情報となりますがご紹介していきます。

仕上げ用の教材

これまで詰め込んできた内容を仕上げる教材の紹介。上記で使用した公式過去問と下記の一冊で補強していきます。

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問題数が大量にあるので最高です。

そしてお約束の実践教材として、TIMEまたはECONOMISTを使います。習得したての単語に英書の中で出会うことで記憶がより強固なものになります。

なお、英検1級(筆記)の記事にも記載しましたが、単語習得目的で多読する場合は、TIME等だけでなく、The Japan TimesやThe New York Times等英字新聞を使用すると単語習得効率が上がります。英字新聞は文構造と内容理解が容易な分、遭遇する知らない単語の意味を予測することができ、単語学習にフォーカスした多読が可能となります。

英検1級の際も書きましたが、上記の様な実践教材をやる際は、必ず「未知語」に遭遇しますので、それらを逃さない様にオンライン辞書を使いましょう。(私は、調べた単語がそのまま自作単語帳になる英辞郎 on the WEB Proを使い、上記の単語帳のプラスαとしてボキャビルをしていました。)

また、難解な文構造を多用する記事は、学習した文法知識を試す場でもあります。

上記で頭に詰め込んだ後に書店で立ち読みしてみると良いです。頭に詰め込んだばかりの知識にかなりの頻度で遭遇でき、とても嬉しくなるはずです。

海外ドラマで語彙力UP! ドラマ”24″は最高の語彙教材

この手のキャッチフレーズはうさん臭くて個人的にあまり好きではないですが、実際に試してみて国連英検特A級合格の助けになったのでご紹介します。

国連英検特A級で学習に最も時間を費やすことになるのは、語彙(15000語レベル)の習得であるというのは上述の通り。単語帳でざらっと掴み、実践教材のTIME等の中でそれらの単語に再会して定着を図るというものでした。

ここでは、その実践教材の追加として「海外ドラマの視聴」を挙げます。

特にお勧めなのが、日本でも有名なあの”24”。

主人公ジャックバウワーが犯罪組織や汚職政治家と戦うアクションドラマですが、ちょうどアルクの英単語12000レベルのものが頻繁に登場します。

perjury, treachery, capitulate, furor, parole等、その他たくさん出てきます。これは、”24”は犯罪やテロ等が主題となるドラマであるため、国連が抱える「問題」においても登場しそうな単語となるわけです。

“24”はアクションドラマなので、映像を楽しむこともでき、程よくリラックスしながら英語に触れる機会を維持することができます。また話の数は100話以上あるが、ストーリーもなかなかおもしろいので、私の場合は飽きることなく一日1,2話のペースで全シリーズコンプリートしました。

平日帰宅後疲れて、国連英検特A級の勉強ができないというライフスタイルの方も多いかと思います。ぜひ生活の息抜きという位置づけで試してみてください。リスニング力向上のみならず、高難易度語彙の定着に役立つこと間違いなし。

これで学習法の紹介は全て終わりです。

挑戦し続ける大切さ

色々と成功の秘訣とか言って偉そうなことを書きましたが、かつては私も国連英検特A級(筆記)の不合格通知をもらいました。

当時の私は英検1級合格後、特に取得する予定の資格もなく、何となくTIMEを読んだり、BBCを聞いたりして英語に触れる生活を続けていました。そんな中仕事の関係で国連の専門機関に関連する案件が多い部署に配属になり、国連の存在を意識するようになり、そこであるときふと思い立って受験してみました。

受験するにあたり、過去問を2回分くらいやり挑みました。当時のモチベーションは(結局不合格だったのでお恥ずかしいが)合格できるものだと過信していました。特にアウトプット(エッセイ)には自信があったので、そこで稼げば何とかなると。

そして受験してまあ悪くない出来で結果を待っていた。約一か月後家に届いたのは、薄い封筒一枚。噂によれば合格の時は(二次試験の案内用紙が入っている分)少し厚い封筒で、不合格の時は薄い封筒とのこと。

恐る恐る中を開けると「不合格」の文字が見える。点数を確認すると、あと一点足りませんでした。

画像1

初受験時

画像2

上記の学習を実践した後
(決して優秀な成績とは言えないが、余裕をもって合格できる実力がついた)

当時は、合格して国連英検特A級の資格保持者になることを最優先事項として目標を立てていたので、悔やんでも悔やみきれないその一点に泣きました。ただ今となってはその時合格しなくて良かったとも思っています。強がりは抜きにして、当時の語彙力や文法力のまま英語上級者を語っていたら本当に恥ずかしい思いをしたかもしれないと想像すると、あの時の不合格は、特に語彙力の向上においてとても良い学習の機会を与えてくれたと思っています。

不合格というのは精神的なダメージを伴うもの。自分の中で築いてきた勉強法、自信や常識が否定されるということ、また国連英検は年に2回しかないので「チャンスを逃した」という後悔の念のダブルパンチで、私は良い歳こいて結構引きずりました。だが、もし仮に不合格の烙印を押されたとしても、それは今の自分の英語力(すでに英検1級に合格している方の場合は、特に語彙力と文法力)がまだ上級者レベルに達していないというありがたいご指摘。もう一度自分を奮い立たせ、次の試験に向け約半年間強度の高い努力を実践するのです。

特に他の英語の資格において既に上級者として位置される皆様にとって、こんな機会はなかなかないでしょう。


国連英検特A級の受験を決めかねている方へ

ところで、英語中・上級者の方が「国連英検は英語力を直接的にはかる試験ではなく、国連知識を問う試験である」という声をよく耳にします。

「英語力を伸ばすという観点のみにおいて、本当にこの試験を受ける必要があるのか?」と受験を決めかねている学習者の方も多いと思います。

そこで国連英検特A級(筆記)の総括ということで、私がこの試験を合格した前と後で英語力がどのように変化したかについて少し書いておきます。

まず、語彙力。

これは確実に伸びました。ここで学習した約15000語レベルの英単語(英検1級の語彙問題をほぼ全問正解)でTIMEを読むと内容の理解はほとんど完璧に楽しめるレベルに到達します。(それでも記事によっては分からない単語が少しあるが、少なくとも前後の文章から推測できるレベルに達する。)

次に、文法力。

ここで学んだ上級英文法は、TIMEによく見られる凝った文構造であっても理解することができるので、内容把握をさらに容易にします。もっとも他の文法書でもそれらを完璧にすれば同程度の文法力が得られるかもしれないが、試験でそのレベルが求められることによって、学習意欲が湧くというものです。(少なくとも私の場合は。)

最後に、英語の背景知識。

英語での記事ニュースを理解する際に必要な背景知識を国連について学ぶことを通して習得できました。これにより、海外のニュースへの理解度が格段に向上しました。

上記より、「英語力」は確実に飛躍したと感じています。その成長具合は、TOEIC900レベルの人が英検1級(筆記)に合格するレベルに達する程かと。

当初私も国連英検特A級の受験前は、国内最難関の英語試験は英検1級だと思っていましたし、プロ翻訳家等の英語エキスパート級の方でも保有資格は英検1級のみだったりするのも事実です。

資格としてはマイナーな方に分類されるので、英検1級と比較すると「凄味」という点では少し薄いかもしれません。しかし合格後はきっと皆様も同じ様に英語力の向上を感じて頂けると思うので、ぜひ根気よくトライして頂ければと思います。

まとめ

今回も長文になってしまいました。

簡単に振り返ると、「語彙力」、「文法力」、「国連知識」の3本の軸を、英検1級合格後に新たに学習するというものでした。そして、学習期間については特に設けず、急いで合格することを優先せず、合格は目指すもののゆっくり学習を続けることが肝要であるというところでした。

なおライティングについては参考になるかあまり自信がありませんが、情報共有も兼ねて別の記事に掲載予定。私のライティングは決して完璧ではないので、20点のうち10点を超えない方には参考になるかもしれません。

本記事が、少しでも有益なものとなっていれば嬉しい限りです。

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なみすけ85
会社員(34)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級を保有。学生時代は臨海セミナー、栄光ゼミナール、家庭教師のトライで英語指導の経験はあるが、バイトだったので指導力は所詮アマチュアの域。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。