上級者への道

英検1級(面接)【前編】

こんにちは、なみすけ85です。

なみすけ85
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まずは英検1級の筆記試験を合格した方へ、おめでとうございます!

日々の不断の努力をされたのは間違いないですが、特筆すべきは、私が提案する資格の取得プロセスで、最大の難所を通過したということ。この先国連英検など上位資格を受験するにしても、英語体力が付いていない分、英検1級(筆記)を乗り越えるのが一番きつかったと記憶しています。

まだ英検1級の合格証明書はもらえませんが、英検1級(筆記)合格は、実生活において帰国子女でもない限り、周りを見渡してもあまりいないはず。

それでは今回も、英検1級(面接)を突破するために何が必要なのか、私が持っているノウハウをこの記事に詰め込みます。

本記事にはこれらの学習法も書きますが、何より、「スピーキングの勉強であっても高額な授業料の英会話学校に行く必要はなく、十分自宅学習でもいける」と言う点だけは伝えられたらうれしいです。

念願の「英語ができる人」へ

これから、初めてスピーキングの勉強を開始しますが、最初に言っておきたいことがあります。

それは、「筆記試験の勉強より圧倒的に楽しい」ということ。

なぜなら、英語学習者念願の「英語が話せるようになる」からです。

これまでTOEIC900以上のスコアを持っていても、「自分の英語に自信がない」という方はいると思います。そのほとんどは、単純に英語を上手に話せないため、ではないでしょうか。

学校や会社など日常生活において人の英語力を判断するとき、多くの指標がスピーキング力に向きます。聞いたらすぐわかるし、評価が簡単であるがゆえ。そのため、少し海外経験があり、それっぽい発音ができると、対外的な評価は「英語ができる人」になりがちです。

またTOEIC700や800レベルであっても、話すのがうまい場合さえあります。TOEIC900保有者だが英会話が下手な人にとっては、そのジレンマときたら腹立たしくてしょうがないかもしれません。自分がTOEIC900まで頑張って努力した分、「内容がないことしか言えないくせに」とひねくれてしまうほどに。

だが安心してください。

英検1級の面接に向けて英語を話す学習を積めば、TOEIC700・800程度で英会話が達者な人が話せる英語レベルを余裕で超えて、お釣りがきます。彼らでは話せない高度な英語を話せるようになります。

ここでしっかり学習して、保有資格に値するスピーキング力を身につけ、「読んでも、聞いても、書いても、話しても、どんな状況でも英語ができる人」という、英語学習者待望の評価がもらえるように頑張りたいところです。

初めての面接試験

今回から本ブログで最初となるスピーキング対策に取り掛かります。

英検1級の面接試験の内容ですが、ものすごく簡単に言うと、「二分間のスピーチとそれに関連する質疑応答」を合計15分間でこなすというもの。(試験の詳細は割愛)

難易度についてどうでしょうか。

個人的には、日常会話ができればさほど難しくないのでは?と感じますが、個人によるところであるので何とも言えません。

私がそう感じる理由は、練習すれば本番の得点に結びつきやすいからです。トピックの内容は社会性の高いものとなっていますが、英検1級ではトピックがだいたい限られているので、似たようなお題とよく遭遇します。いうまでもなく、話したことのある内容は、話しやすいです。

また、2分間自分の意見を述べるスピーチが試験内容に含まれますが、準備時間が1分間も与えられるので、TOEIC SWやTOEFLの方が難しいと感じる方もいるかも知れません。

ただ、すでに留学経験があったり帰国子女で確かなスピーキング力をお持ちの方でなければ、最初の二分間のスピーチには準備が必要です。

難しいと感じる原因の整理

まず自分がどの程度できるか実力をチェックしてみましょう。

過去問でも専用の問題集でもなんでも良いので、スピーチ問題をいくつかやってみます。本番さながら、時間を計りながら挑戦します。

一般的によく耳にする「英検1級の面接は地獄」等、世間一般では「その難しさは半端でない。」と言う噂を鵜呑みにして不安がる必要は皆無です。

なみすけ85
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筆記試験と同じように、きちんと対策すれば合格点がもらえます

が、もし自分が難しいと感じるなら、その原因と対策は明確にしなくてはいけません。

ではこの試験を難しく感じさせている根本的原因は何なのか?

海外経験がない方の多くが感じる不安の原因は、主に以下4つと予想します。

トピックに対して自分の英語のストックがない

トピックが多岐にわたり難解。これまで時事問題等を英語で考えたことがなければ、ノーアイデアで即座に答えることはほとんど不可能。実用できる英単語が欠落している可能性もあり。

準備時間(1分)が短い

英語で物事を考えることができなければ、回答を準備する時間が足りなくなる。トピック選定も含めての準備時間1分間というのは、長い様で短い。いちいち頭の中で日本語を英語に直していては追いつかない。

解答時間が長い

日常で2分間も理由や具体例を交えながら、自分の意見を述べる機会は稀である。慣れていないと、日本語でも難しいもの。意見と一つ理由を述べて数十秒で終わってしまうかも。

英会話の基本が整っていない(日常会話もできない)

スピーキング初心者に言えること。これまで英語で話す機会がなく、机上のみでインプットのみの英語を学習してきた方は、英文を頭で構築できず、何もしゃべれずに終わる可能性が高い。これは後の質疑応答問題においても重要。またそもそも人前で英語をしゃべることに慣れていないと、いざ自分の意見を言おうとしたとき、戸惑ってしまう可能性あり。自分の英語を話すことを恥ずかしい等と感じている方は、まずその態度そのものを矯正する必要がある。
以上が、英検1級のスピーチが難しいと言われる主な原因と推察します。

色々と厳しいことを書きましたが、私も最初に受けた二次試験では、ひたすら「沈黙」という地獄を経験しました( ´∀`)

なみすけ85
なみすけ85
ちょっとした黒歴史ですね…

我々が一般的に中学校高校で受ける従来型の英語教育ではあまり経験できなかったことだから、難しいと感じて当然です。

本番での失敗談は下段で掘り下げるとして、上記4つの根本的問題に対して、下記の対策を立てていきます。



【対策】トピックに対して自分の英語のストックがない

1つ目の問題点「トピックに対して自分の英語のストックがない」ことへの対策。

英検1級の面接学習において、これが一番の肝となります。

これがあれば合格できるし、なければ不合格になります。

行間を取りあえて強調して書きますが、これが英検1級の面接の合否を分けます。

この原因をさらに大別すると原因は2つ。「英語のアイデア」「発信できる英単語力」ということになります。

英語のアイデア

まずは「英語のアイデア」について。

スピーチの際に与えられるトピックの範囲が広いため、そもそもトピックに対して英語で考えたことがないというのが根本的な原因です。たとえ日本語で考えたことがあっても、英語のプロセスを踏んでいなければ、即座に自分の意見として使用することは難しいです。

これに対しては、問題数をこなす以外手はありません。とにかくいろいろなトピックについて話すことで、英語で自分の意見を持てるようになります。

海外での学校生活が長ければ、その教育課程で、例えばディベートの授業で様々な話題に対して英語で考え、英語のアイデアを蓄積することは可能。しかし、留学に行ったことがなかったり、また短期の留学者であれば、現実問題としてなかなか十分な英語のアイデアをストックするというのは実際難しい。

泥臭い方法ですが、とにかく過去問等、様々なトピックに対して自分の意見を確立することをお勧めします。最初は、準備時間や解答時間を気にせずに、「自分のYesもしくはNoの回答を十分サポートできた」と感じるまで話し続けます。

もちろん独り言になります。

が、そこは純ジャパ学習者ならだれもが通る道ですので躊躇うべからず。

最初は違和感や抵抗感があるかもしれませんが、しばらくすると一人で英語で考え、英語でつぶやくというのが当たり前になります。

なみすけ85
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英語上級者は皆独り言経験者ではないでしょうか

またここで気づいて欲しいことは、「英語で難しいトピックに対して、自分の答えをサポートするという作業は皆様にとって初めてではない」ということです。このスピーチの問題は、1次試験の英作文をただ口頭でやるというだけです。

とはいえ、書くのと話すのでは、使う回路も筋肉も違いので、すぐにできるようになる、というわけではありません。ただ英語でのアイデアという点に関しては、少しばかりストックがあるはず。「1次試験から時間が空いてしまって忘れた」という方は、もう一度自分が書いていたエッセイを見てみると良いです。当時テンプレートに基づいて書いた英文のアイデアは思いのほか、このスピーチテストで重宝します。

テンプレートでスピーチ効率UP

スピーチも英作文と同じで、テンプレートを用いることで効率よくしゃべることができます。

発言の骨格が出来上がるからです。

また、テンプレートの部分の英文を話しているときは、頭を使わなくても英文が口から出てくるので、その間に自分の意見や理由等を考える時間を作り出すことができます。

以下は私が多用していた4パラグラフのスピーチテンプレート。

  • I agree / disagree / believe that ~(Introduction)
  • The first reason is that ~(Body1)
  • The second reason is that ~(Body2)
  • In conclusion, I agree / disagree / believe that ~(Conclusion)

 

英作文のとき学んだ5パラグラフエッセイと構成がほとんど同じなので、比較的簡単に使いこなせるようになります。

また私の場合、わざと考える時間を増やしたり、呼吸を整えるため、スピーチ用テンプレートを英作文に比べて長くしています。例えば、わざとイントロでI have a couple of reasons for thisを付け加えたり、ボディではFirstlyではなくThe first reason is that~の様にです。

注意点として、イントロで後に言う理由の数が定まっていないときは、I have “three reasons” whyの様な理由の数を述べてしまう様なことは避けるべきです。“A couple of”と濁しておく方が、たとえ理由が三つを予定していたが二つで終わってしまった場合でも、試験官が「あれ、一個理由を言わなかったな」とならないからです。確実に二個は理由があると自信があれば、I have two reasons for this.等としても無論問題ありません。

なみすけ85
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↑この辺りは試験対策

発信できる英単語力

上記で「英語のアイデア」については終わりですが、「トピックに対して自分の英語のストックがない」を構成する要因はもう一つありました。

ここから二つ目の原因である「発信できる英単語力」について。

この段階にたどり着いている皆様はすでに一次試験を突破された方々だと思われますので、「単語力」においては非常に高いレベルにいるかと思います。もしかしたらネイティブでも知らないような単語を理解できる方もいるかもしれません。

ただ、アウトプットできる英単語となるとどうでしょうか?

おそらく理解できる15000語のうち半分くらいでしょう。またアウトプットをスピーキングに限定するとさらにその半分の3000〜4000語といったところではないでしょうか。これでは当然、自分の言いたい現象や事例などを英語で説明することは不可能。

例えば実際に私が試験で経験したのがオーガンドナー(臓器提供)の話で、「死後の臓器提供を義務化することは、最終的に貧困層の人々を搾取することにつながる」ということ言いたいとき、”exploit”という単語を自由に使いこなせなければ、「搾取」ということをなかなか他の言葉で言い表せません。

なみすけ85
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「搾取」を簡単な単語を用いてパラフレーズするのはかなり難しい…

そこでこのような「便利で重要だが、なかなか口から出て来づらい単語」は、この本から学べます。

ここに書いてある単語を全て発信できる様になれば、二次試験トップ合格も夢ではないと思います。数々の英語教材や書籍を読んできましたが、私が出会った英語の本の中でダントツに役に立った一冊。

またこの本にはたくさんの問題が掲載されるので、時間がある方や、回答のアイデアなども併せて学びたい方は、過去問の前にこちらを一冊読破してから挑むと効率的。

最後に一つだけ補足。

「ドンピシャの単語が思いつかなければ、文章を長くして表現を変えることで説明しても、意味が通じれば十分認められる」ということ。

良い単語をいくらストックしても、常に完璧な単語で話すのは実際不可能。(母国語の日本語であってもたぶん無理。)

「適切な単語が出ない→ヲワタ」という思考回路ではなく、何とかして伝えようとするモチベーションを持ち続けることの重要性を改めて強調しておきます。

なお、上記の参考書だけでは全然足りない、という余力がある方のために1冊追加で紹介しておきます。

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恒例のシリーズですが、1次試験のエッセイの時と同じように、スピーチ問題が計35問+質疑応答問題がそれぞれに2問ずつ用意されていて、それに対するスピーチ例が掲載されています。

内容はネイティブのスピーチとなっているので、スピーチとしては非常にレベルの高いものとなっています。盗める表現が多数収録されています。

植田一三先生の参考書だけでもかなりのアイデアや重要表現が収録されていますが、さらに上を目指す方にお勧めとしておきます。

また一次試験ライティングの時に同シリーズを使用した方は、それをそのままスピーチ用問題としても使えますので、まずはそちらを存分に活用した後で挑戦すると良いかと思います。

【対策】解答準備時間(1分)が短い

2つ目の問題点「解答準備時間(1分)が短い」ことへの対策。

英検1級のスピーチでは1分間の準備時間が与えられ、その間に以下2つの作業を完了しなければなりません。

  • 5つのトピックから1つを選定する
  • 自分の意見をサポートする理由を考える

 

まず2次試験を受けたことのない方は、この1分間というのが合否のカギを握り、かつ非常に短い、ということを強く認識しなければいけません。

確かに、理由を考える時間としてだけの1分間は、例えばTOEIC SWのスピーチ問題(15秒間準備で1分間しゃべる)に比べてずいぶん長いです。しかし、トピックが5つあること、そしてその文章や内容が意外と難解で、かみ砕いて理解するのに時間がかかることを考慮すると、とても短いと感じる方も多いはず。

例えば、2012年度本番のスピーチでは、以下5つのトピック出題されました。

 

  • Is democracy the best form of government?
  • Does fashion play an important role in shaping cultural identity?
  • Can Japan’s rural communities be revitalized?
  • Agree or disagree: Zoos do more harm than good
  • Will religion have a bigger influence on global politics in the future?

 

即座に「これ!」と選べますか?

当然自分がしゃべれそうなものを一つ選びたいし、それについてどれくらい知識があるか(英語ストックがあるのか)ということが出来を大きく左右します。そのため、重要な決断であるということが心理の底にあるはず。

よって、特別な注意を払い意識しなければ、受験者は自然と、「できるだけ高得点を取るために最高のトピックを選ぼう。」とじっくり吟味して、結果時間をかけてしまいがちです。その上、緊張しているからなかなか英文が頭に入ってきません。大幅な時間ロスにつながりかねません。

この対策は以下。

あらかじめ準備時間の大体の時間配分を決めておくことです。

私の場合、20秒問題の選定、40秒理由を考えるというスタイルを取りました。40秒あれば10秒で序論と結論のYes, Noそして各10秒ずつで理由のトピックセンテンスを考えることができます。

そして、ここでは自分の回答の立場「Yes」と「No」を行ったり来たりしてはいけません。直感的に思い浮かぶ理由というのは自分が話やすく、そのため説得力があるのだから、よっぽどでない限り変えない方が良いです。

最後に、最大の注意点として、「理由を考えているときに他のトピックに目移りして、またトピックの選定作業に戻ることだけは絶対に避ける」ということ。こうなると準備ゼロでスピーチを開始しなければいけなくなるといるカオスにはまってしまいます。

なみすけ85
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本番でどんなに焦っても、これだけは絶対にしない癖をつけておきましょう

これまでの時間を気にしないスピーチの練習に慣れてきたら、ストップウォッチを持ってい時間を計測しながら本番を想定した練習を開始すると良いです。英語でスピーチするということだけでなく、「後戻りの禁止の精神」を鍛えるという意識を持って練習することが、本番で大きな違いを生むことになるでしょう。

【対策】解答時間が長い

3つ目の問題点「解答時間が長い」について。

上にも書きましたが、日本語ですら自分の意見を2分間話続ける機会はなかなかありません。そのため、初めてこの問題に取り組んだときは、非常に解答時間が長く感じることでしょう。そして「その長い時間をなんとか英語で埋めなければ」とネガティブに考えていると、本番で余計な緊張を生み、悪い結果につながりかねません。

ただ、この心配は比較的早く解決できるはずです。これまでの練習プロセスを踏み、上のテンプレートで特訓を重ねていれば、長いとは感じなくなるはず。

Introduction→Body→Body→Conclusion

むしろすでに短いとさえ感じるようになってしまうかも知れません。

確かに日本語的発想で、例えば「何のために人は働くのですか?」という問いに、「お金を稼ぐため」とだけ答えていてはものの数秒で意見の表明は終わってしまいます。

しかし、このテンプレートに従いながら、英語的発想で

なみすけ85
なみすけ85
「お金を稼ぐため。なぜ私にとってお金を稼ぐことが重要なのかというと、今から教育費用がたくさんかかる二人の子供がいるからなんだ。このお金がなければ彼らは、良い教育を受けることができず、この不景気の時代に良い就職先を手に入れることができないだろう」

とか、とにかく理由や具体例をつけて説明したがるモチベーションを保てば、二分間なんてあっという間です。なお、練習の際には、出てきたキーワードをどんどん繋げていって、「因果を意識したロジカルシンキング」を目指すと良いです。連想ゲームみたいな感じで、自然と話が膨らみます。

「2分間」を長いと感じたり、怖気づく必要はありません。自分の意見を表明して、その結論を支える直接的な要因(理由)+具体例を2回ないしは3回言うと、2分間あっても「もう少し時間があれば」とさえ感じるはず。「2分間も合格に向けたアピールするチャンスをもらえる!」とポジティブに受け取り、自分の意見を積極的に発信するという心がけがとても大切です。



【対策】英会話の基本が整っていない(日常会話もできない)

最後の問題点「英会話の基本が整っていない(日常会話もできない)」について。

留学経験があり、十分スピーキングの機会があった方はこの点においては優位性を発揮できます。

しかし、留学経験がない方、英会話学校等に行ったことがない方等いわゆるスピーキング初心者は特に力を入れる必要があるかも知れません。

これまでの英語学習の中心は机上のインプットのみでは、英文を頭で構築できず、何もしゃべれずに終わる可能性があります。自然に言葉のキャッチボールを英語でできることは、(特にスピーチ問題の後にある)質疑応答問題において最重要になってきます。

対策としては、オンライン英会話をやっておくこと。

有名なレアジョブやDMMなど、量さえこなせれば、先生がフィリピン人であったり、安価でなものでも十分事足ります。最近のオンライン英会話は以下の点が素晴らしいです。

一日25分のレッスンを毎日受けても月々約6000円と安い

例えば、大手英会話学校のレッスン「週一回50分を12ヶ月で約120000円」というコースがあります。これをレアジョブと同じ授業体系に直すとつまり「週2回の25分授業で1ヶ月10000円」となります。つまり「週7回の25分授業で約6000円」は破格。半年間毎日やったとして、25分間のレッスンを180回、これでも36000円程度。

レアジョブ英会話のレッスンには、日常会話に加え、TOEFLスピーキング対応の講師が在籍し、この対策が英検1級の面接に効きます。私も実際に数ヶ月間利用していましたが、サービスの質はやはり群を抜いています。

また、まだ知名度が低そうなので念のため紹介しておきますが、最近出てきたネイティブキャンプというアプリは最強です。実際に体験レッスンを受けたことがありますが、料金体系や講師の質は他の大手オンライン英会話と変わらない上に、一日何度でもレッスンを受け放題という、他にはないサービスを提供するアプリです。これによって、短期間であっても、一気に英検1級の面接準備を仕上げることが可能になります。(私の息子も英検2級対策として実際に利用しています。)

アクセントはやはりフィリピン英語だが、量をこなすには最適

英会話はある一定レベルに達するまでは量をこなす必要です。確かにアメリカンアクセントを習得するには不向きですが、普通に英語で話すことを習慣化できる点においては非常に有効。なんといっても、相手の英語に対するリアクションが早くなります。私の場合は、英検を受けていた頃はレアジョブの存在は知らず、合格した後に始めましたが、4ヶ月程経って、だいたい80回のレッスンを受け、自分の中で言い回しが有る程度固まりました。

英検1級(面接)の練習では、「自分の発話量」が最も大切。どんなことを話せば良いかは、上で紹介した本に全て書いてあります。オンライン英会話は「英会話のキャッチボールの機会を買う」イメージです。

サボる理由を与えない

自宅にいてふと時間ができた時、車の中で待ち時間ができた時、5分後にレッスンを開始出来ます。これが例えば英会話スクールの場合、外出用の服を来て、女性ならお化粧をして、学校まで時間をと交通費をかけてと大変です。そしてこの面倒臭さが「また明日にしよう」という気持ちにさせます。しかしオンライン英会話は、今すぐどこでもできるので、さぼる理由を与えません。英会話が日常生活の一部になります。

留学に行ったのに口下手だったりシャイな性格でコミュニケーションの機会が少なかった方にも、オンライン英会話は、その補強の役割を果たし日常英会話力を完成させてくれるはずです。

まとめ

以上に、英検1級(面接)の学習法をほとんど詰め込みました。

なお、私は社会人になってから初めてのこの面接を受けたのですが、スピーチで何もアイデアが浮かばず無言…みたいな普段のビジネスではありえないような体験をした思い出の試験。当然不合格。

恥ずかしい失敗談は次回掘り下げるとして、とりあえず、そこから3か月、上記の学習をしっかりやりこんだ結果、余裕をもって合格できましたので、一例として参考にして頂ければと思います。

ABOUT ME
なみすけ85
会社員(38)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級(外務大臣賞)。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。