こんにちは、なみすけ85です。
今回から、「上級者への道」というカテゴリーで、記事を上げていきます。
「大人の学び直し」でしっかり高校英語を取り戻したあと、そこからさらに勉強をして、英語の上級者を目指してみるというものです。
英語上級者の称号、すなわち上位級の英語資格を得られれば、国内での進学はもとより、就職活動や職場内での評価、海外赴任選抜などで有利になります。
その証明としては、一般的に「TOEIC900と英検1級があればよし」とされることが多いですので、まずはそこを目指します。
それでは、対象者の英語レベルを、英語中級者(TOEIC700〜800または英検準1級程度)として、学習法を提案していきます。
Contents
まずは、TOEIC900と英検1級
英語中級者。
実際に私は長きにわたりTOEIC800点台でしたので、しばらくの間まさに「the 英語中級者」という感じでした。
なので、英語中級者とはどの程度の英語力なのかよくわかります。
つまり、日本で多少なりとも英語ができると讃えらえる「TOEIC800点台」、つまり英語中級者というのは、グローバルな視点から見ると、所詮この程度なのです。また国内にはTOEIC800点台なんてのはざらにいます。そのため、就職活動等で「特技」として英語を披露するには少し躊躇うものがあります。
そこをブレイクスルーするためのはじめの一歩として、まずはTOEIC900と英検1級に合格できる実力が英語上級者の最低条件です。そこから先、TOEFL、IELTS、国連英検等で上位級を目指すことによって、上記で書いたネガティブなこと全てが解決していきます。
いずれの資格に進むにしろ、まずは上級者の基礎力としてTOEIC900と英検1級を目指していきましょう。実際に、どんな資格で英語上級者を語っている人であっても、この二つの資格だけは、当たり前のように持っています。
TOEIC900と英検1級が取得できれば、とりあえず国内企業で働くにあたり、おそらく英語上級者という称号が与えられ、その恩恵を受けることができるようになると思われます。
なお、この2つの資格を超越した、さらなる上級者になるための学習法を以下に掲載します。が、ここから先は余力がある方でさらに上を目指したいという方だけ、引き続きご覧いただければと思います。
可能なら、国連英検特A級とTOEIC満点
さて、そこからさらに先を目指すと決意された方には、目標の資格として、TOEFLやIELTSではなく、国連英検特A級としています。
私の体験を通しての勉強法提案ですのでこうしていますが、「変なルートだな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ以下様々な要素を考慮すると、実体験として、これがなかなか上級者へのステップアップに適しています。
まずは、英語試験において私が重要と思う項目を比較するため、有名な英語資格の特徴を上記の表にまとめてみたのでご覧ください。
私が、大人の英語学び直しとして、「TOEIC900→英検1級→国連英検特A級→TOEIC満点」を推す理由は以下です。
- 資格取得によって社会的「箔」を手にしながらも、できれば英語力を最大化できる学習効率の良い流れを目指したい。
- しかし、持続可能な学習をするためには、その他のファクター(特に受験料)も考慮しなくてはならない。
- できれば資格に有効期限がない方がコスパが良いに決まっている。(有効期限が切れた資格を、進学や就職の際には保有資格としてアピールできないので取り直しが必要となる。)
上記3点を満たす要件は以下。
- 受験料:高くても1回1万円程度
- 資格の社会的価値及び実用性:日本での中学・高校・大学進学での効力。就職活動での評価。
- 身につく英語力:最終的に海外の大学院留学レベル相当(TOEFL100~110)。「もうこれ以上資格を取得する必要はない」という英語レベル。
- 資格の有効期限:できれば永久
結果として、今後留学する予定がなく、日本の高校や大学に進学するお子さんのケース、また国内で就職、仕事をするという私の様なケースにおいては、TOEIC900と英検1級を取得した後は、更なる上級者への道として、国連英検特A級、そしてTOEIC満点を目指してみようということになりました。
もちろん留学希望の方は、TOEFLやIELTSを学習すべきということになります。
最適な資格取得の順番
上記の資格を取得するにあたり、学習効率が高い順番を以下としました。
① TOEIC900
英検1級に耐えうる最低限の英語基礎力をつけるためのもので、謂わば英語力の土台作りが目的。TOEIC900はあくまで通過点。
② 英検1級(1次試験)
英検1級は、英語上級者を語るのであれば取得しておきたいところ。精度の高い且つスピーディーな読解力とリスニング力が必要。TOEIC900程度の実力を持っていなければまず歯がたたない。さらにレベルの高い語彙力と英作文力も必要。「英検1級は大学上級程度のレベル」とされているが、普段からCNNやTIMEに慣れ親しんでいない学習者が10000~12000語程度の語彙力を身につけるには、相当の努力を要する。英語上級者への道で、おそらくこの1次試験突破が一番の正念場。
③ 英検1級(2次試験)
現在話題になっている時事問題について自分の意見を2分間スピーチし、ネイティブスピーカーとの質疑応答がある。1次試験で学んだ英作文力をベースに英文を構築することができれば、あとは様々なトピックに触れる練習で乗り越えることができる。ここまで合格できれば十分英語上級者の証明となるので、英語資格は一区切り。
④ 国連英検特A級(1次試験)
さらに上(TOEFL100〜110レベル)を目指す場合は、国連英検特A級がオススメ。英検1級合格者であっても普通に不合格となるほどの、国内最高難度の英語資格と言われている。知名度が低いということもあるが、身近でこの資格を保有する人はほとんどいない。外務省が主催する、将来国際公務員を目指す若手が給与を貰いながら国連で働くことができる「アソシエートエキスパート派遣制度(JPO: Junior Professional Officer)」の選考試験において考慮してもらえる。(詳細は外務省ホームページ参照)英検1級取得後に受ける国連英検特A級で新たにやるのは3つだけ。語彙力の強化、高難易度英文法の習得、国連知識の習得。英検1級にぎりぎり合格程度の実力の方は、特に語彙力の強化に一年くらいかかるかもしれないが、逆に言うと、これだけ完了したら意外とあっさり突破できる。
⑤ 国連英検特A級(2次試験)
基本的には、英検1級2次試験の発信力と国連英検特A級1次試験で得た国連知識で対応する。あとは国連や世界情勢に関するニュースを見て、自分の意見をまとめて発言する練習で本番に挑む。ここでの特訓で、国際的な教養も同時育めるので、「知的な英語力」を目指す方にはうってつけ。これに合格できれば、英語を使ったビジネスはもちろんのこと、通訳なしで国際会議に出席し堂々と発言ができるレベルになる。
⑥ TOEIC満点
ここまで来た方は、すでに実力は990レベルであることはお墨付きなので、「満点のためのテクニック」を意識して問題集等をやり、TOEICの問題処理が上手くなれば達成できる。国内で知名度が高いTOEICにおいて990満点となれば、与えるインパクトはかなりでかい。
まとめ
全体のアウトラインはこのような感じとしています。
最後まで行く人は、「6段階も壁を乗り越えなければならないのか」と思うと先が長く思いやられますが、最初の一ヶ月を過ぎたあたりでおそらく「進歩」が実感出来るため、英語学習の苦痛から解放されるはずでです。
このあたりからから英語が生活の一部になってきます。
所用時間については、本当に人それぞれであり、個人の快適なペースを維持することが重要なので、あまり触れないようにします。ただし、英語学習の波に乗るためにも、筆者の体験上、最初の目標のTOEIC900に到達するまでの時間を3ヶ月と設定しておきます。
あとは気長に英語がある生活を続け、時が来るのを待てば良いだけ。
また何より強調したいのが、お金をかけず英語を独学で突破していくこと。
今や言語のグローバル化が重要視され、お金をかければ英会話教室や資格取得塾等無数にあります。しかし私自身が、(まだまだ未熟者で一英語学習者ではあるが)市販の教材を主とした独学のみで資格取得に至った経験を踏まえ、「金をかけずとも英語は学べる」ことも同時に伝えたいと思います。
最後に、特に初めの一ヶ月は正直しんどいかもしれません。なぜなら英語中級者になったことで「私はある程度英語ができる」という皆様の「過信」をぶち壊す様な特訓がいくつか含まれているためです。
しかし後に必ず点数に結びつくので、そこは安心して頂きたく。状況は違えど、どの英語上級者達もこのプロセスを踏んでいるはずです。どうしてもキツければ、「3ヶ月でTOEIC900点を取得出来なければ止める」でも構いません。
それでは少しずつですが、各資格の学習法を掲載していきます。