今回から、英検3級の2次試験である面接の勉強を開始します。
人生初めての英語面接。
どんな感じになるのでしょうか。
人生初の面接試験
英検4級の際にPCに吹き込みでの模擬面接的なものは経験しましたが、実際に試験官とコミュニケーションをとりながらの面接は、今回が初めてです。
当然、英語のスピーキング力が評価される試験なのですが、ざっくり試験の流れを知らないがための失点も十分予想されます。
私自身もどんな問題がでるか全く知らないので、とりあえずお馴染みの参考書を購入しました。
(2025/01/02 17:37:06時点 Amazon調べ-詳細)
実際の試験手順あり、模擬試験あり、さらに子供がイメージしやすいDVDもありと、英検の面接初心者にはとてもわかりやすい構成となっていました。
次に、英検3級の合格率についてですが、過去の統計データによると、英検3級の合格率はおおよそ50%〜55%くらいが平均でした。
これは1次試験と2次試験両方に受かる確率なので、「英検3級の2次試験の合格率」は算出できません。
ただ、面接の内容から判断すると、1次試験よりも2次試験の合格率の方がおそらくはるかに高い様です。
個人的には、模範解答例において文章で答えるというよりは単語で答えても十分評価されるものが多いことからも、質問さえ理解できれば点数に開きが出にくいと考えています。
面接の手順
面接の手順は以下の通りとなっております。注意事項としては、試験官とのコミュニケーションは、すべて英語で行われる点。
入室後、「荷物をここに置いても良いか?」なんて日本語で聞いても、答えてくれないかもしれません。
英検3級の試験官は日本人のケースが多いと思われますので、
特に小さい子供にとっては、「日本語を話せる」と言う感覚が生まれるかもしれないので気をつけましょう。
※ なお、下記の内容は英検のホームページから確認できます。さらにバーチャル映像を通して実際の面接本番の雰囲気を体験することができますので、一度見ておくと良いでしょう。
1. 入室・氏名・級の確認・挨拶
2. 「問題カード」を受け取る
3. パッセージの黙読(20秒)
※ポイントは、意味を理解しながら黙読すること。内容が分かっていないと、後の質問でいきなり文章の内容を質問されても即座に解答できません。
4. パッセージの音読
5. パッセージについての質問(No. 1)
<<Sample>>
Q-No. 1 : Please look at the passage. What can people learn from the radio?
A-No.1: They can learn English and other languages (from the radio).
※パッセージに関する質問は、本文を引用しながら答えると解答の負担軽減ができます。
※質問が聞き取れなかった場合など、自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にはなりません。ただし、不自然に行われたり、繰り返し聞き返したりした場合は、減点の対象となります。また、質問に対して答えている途中で、口ごもるなどして応答が滞る場合には、次の質問に進む場合があります。
6. イラストについての質問(No. 2、No. 3)
No.3のイラストの状況を説明する質問の後、面接委員から「問題カード」を裏返すように指示されます。これ以降は、「問題カード」を見ずに答えます。
<<Sample>>
Q-No. 2 : Please look at the picture. What is the man going to do?
A-No.2 : He’s going to read the newspaper.
Q-No. 3 : How many cups are there on the table?
A-No.3 : There are two cups on the table.
7. 受験者自身の意見などを問う質問(No. 4、No. 5)
<<Sample>>
Q-No. 4 : What do you like to do on weekends?
A-No.4 : I like to play tennis.
Q-No. 5 : Have you ever been to a foreign country?
A-No.5 : Yes.
Q→ : Please tell me more.
A→ : I’ve been to America.
A-No.5 : No.
Q→ : What country would you like to visit?
A→ : I’d like to go to Mongolia.
8. 「問題カード」を面接委員に返して退室
上位級を見据えた対策
上記の手順と試験内容を確認した後は、前述の参考書をベースに日々面接の練習をしていくわけですが、2次試験本番は今から一か月後。
おそらくですが、これまで当ブログでご紹介した手順でフォニックスなり、お風呂英作文なり、チャレンジイングリッシュをやってきたお子さんにとっては、2次試験合格レベルにすぐ到達することになります。
その際に、すでにできることをただ試験のためだけに反復して一か月を無駄にする必要はありません。
私自身、英検1級や国連英検特A級等いくつか英語のスピーキング試験を受験した経験があります。
そんな中で常々感じるのは、「スピーキング試験においては級や試験の種類によるボーダーはない」ということです。
例えば、英検3級の面接対策として(口語としては比較的難易度高めの)it-for-to構文を学ぶ場合であっても、その表現はとても便利なので英検1級受験者でも使用します。
同様に接続詞のwhenやifに加えalthoughやeven if等も、上級者であろうがなかろうが、使えたら便利な単語となります。
そのため、すでに十分合格圏にいるお子さんは、この約一か月の練習を通じてさらにアウトプットできる表現を増やすことを目指すと、上位級の面接でもそのまま使えて良い準備となるでしょう。
我が家の場合は、上述の模擬面接を1日1回に加えて、+αとして、できるだけ様々な新しい表現の習得を目指し、以下の2ステップでスピーキングを練習しています。
- 今日の表現を親が教える(小学生低学年であれば1日1表現で十分)
- 学んだ表現を用いて英作文を3つ作る
どんな表現を教えるか
ここで教える表現は、子供が実際に言いたいことをベースに教えると良いと思います
数については「無理してたくさん」ではなく、質(子供にとっての使いやすさ)にこだわると良いでしょう。
子供が日常会話で何気なく使えそうな以下のようなレベルのもの。我が家の一例。
- But, Actually,
- I think it’s important to do
- I’ve been to ~
- I’m excited about ~
- With / Without ~
- There is / are
- I’d like to do
- It’s first time for me to do
- If ~
- When ~
この一か月でおおよそ30個のスピーキング表現を教える予定です。
まとめ
初めての面接ですが、少し本を買って手順を覚えれば、意外とすんなりいくご家庭がほとんどかと思います。
そういう場合は、面接のための学習を延々とやるのではなく、少し先につながる様に、簡単かつ使いやすい表現を子供の教えてみて、スピーキングのバリエーションを増やしておくと良いかもしれません。
まだ始めたばかりですが実践してみた感想としては、子供だけあって新しい表現の習得がとにかく早い。
すぐに自分の表現として取り込んでいる様です。