小学生の英検

制限時間がネック【後編】

前回に引き続き、幼い子供ならではの制限時間問題。

今回は、これをどう解消したかについて書いていきます。

なぜ英語を左から右に理解できるようになったのか?

英検4級の制限時間問題を克服すべく、文法問題だけでなく長文問題も時間を計測しながら練習しました。

毎日やることによって問題に慣れ、「今日は5問残し」、「今日は3問残し」と、若干ばらつきはありますが、徐々に見たことがある問題の割合が増え、時間が足りずにできない問題の数が減っていきました。

こんな調子で息子が問題を解くプロセスを横で見ていて一つ気づいたことが。

それは、「長文を左から右にそのまま英語の順番で読み理解している」ということです。

この技術は英語学習の中でとても大切で、例えば洋書を読む際でも、読んだ語順で理解できる英文の割合が多くなればなるほど、英語の処理速度が上がる、つまり早く読めるということになります。

しかし、なぜこんな高度なことが自然とできるようになったのか?

その答えは、おそらくですが、息子が英語を覚える際に、READINGから入らなかったためです。

「まず単語は口頭で教えて、それを使って頭の中で並べて、発話する」というお風呂英語学習を繰り返してきたからこそ、わざわざ和訳するために英文を行ったり来たりする変な癖がついていない様です。

(過去記事はこちら)

【お風呂で英語】口頭英作文をやってみよう【英検の前の下準備②】

なみすけ85
なみすけ85
“I play soccer in the park.”は”I play soccer in the park.”なのです。「私は公園でサッカーをする。」と和訳するプロセスなしで、英文を理解できるのです。

そして毎日使っているチャレンジイングリッシュでも、英文を行き来する様な学習方法は含まれていない様です。

もちろん高度な英文解釈には、文法を意識しながらじっくり考える必要がありますが、英検4級程度の英文であれば、音読するだけで意味が分かるというレベルにいるようです。

英文を一緒に読むという学習をされる親御さんで、英文を子供に和訳させたときに上手に日本語が言えなくても、意味は完璧に理解しているケースがあります。

もしかすると、「上手な和訳じゃないから理解してない」という決めつけは避けた方がよいケースがあるかもしれません。

しかし、これに気づいてからなんとなく、息子が英検4級のリスニング問題をすぐ解ける様になったのかが分かりました。

英文を左から右に読める人は、あとは音に慣れさえすれば、リスニングができると考えています。

なみすけ85
なみすけ85
「和訳」という処理が入るとそこで時間を消費し、英語音声についていけなくなる

息子は英検4級の問題集や過去問を通して頻出単語の音に慣れるだけで、すぐにリスニング問題が解けるようになった様です。

そしてその新しい音への慣れも、フォニックスをやっているから早いというわけです。

制限時間問題を完全に克服する

問題慣れして長文問題を時間内に解けるようになったといっても、まだ幼稚園児。

その日の体調とか集中力で解き終える日とそうでない日が出てくるようになりました。

少し強引な手法であることは自覚しつつ、息子に残り時間の目安を意識させました。

息子の場合は、「英検4級の長文問題には、最低10分、できれば15分残す」様、アドバイスし続けました。(こんなことを書くと批判の的になりますが、事実なので書きます。)

最初は「15分も残さなきゃっ」と焦って問題を解くあまり、文法問題(特に最初の5問くらい)の精度が非常に落ちました。

しかしそれでも最後まで解き終えるので、全体のスコアは安定して合格点以上となります。

これにだんだん慣れてくると、今度は時間が余ってきます。息子の場合、本番直前のあたりは5分くらい時間があまっていました。

できれば合格させてやりたかったのもあって、余った時間の使い方について以下の様に少しテストテクニックを教えました。

  • マークがきれいな●で塗りつぶせているか確認すること
  • 文法問題の最初の5問の見直すこと

 

まとめ

上記によって、息子は完全に制限時間問題を克服しました。

そして、イージーミスの数も減り、回答精度とスピードの両方が英検4級合格レベルに達しました。

幼稚園や小学生で英検4級に取り組む際に同じ様な状態になる場合は、ぜひ親が焦らず気長に待ってあげましょう。

英検4級程度であれば、単純に量をこなして一通りパターンを学べばいいだけなので、思いのほかシンプルに問題解消できるはずです。

ABOUT ME
なみすけ85
会社員(39)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級(外務大臣賞)。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。