フォニックスがある程度できる様になってから、同時並行で息子とお風呂でやっていたことがあります。
フォニックスができるようになれば発音がよくなりますが、文章を頭の中で構築できなければ言いたいことをしゃべれません。
英語を話すようになるためには、英単語を覚えて、頭の中でそれを並べなければいけません。
今回は、「フォニックスの後、英検学習に入る前に何をやっておけば良いか?」についてです。
最低限必要な英単語を見極める
ではどんな単語を覚えるべきか?
英語の幼児教育の本をみると、様々な単語が並べられています。DOGから始まり、中にはHEDGEHOGまで載っています。
「最初からこんなに必要か?」というのが最初の私の感想です。
まずは「身近なことを文章で言えるために必要な単語」の優先順位を高めたかったため、イラスト付き単語帳などは使わず、息子が使いそうな単語を口頭で覚えさせる方法を取りました。
とにかく本当に簡単なものだけ。
子供が自分で文章にできない(またはしないであろう)単語は極力教えずに、具体的には、一緒にお風呂に入るときに以下の様なものを中心に教えました。
- 私=I
- (スポーツなど)する=PLAY
- サッカー=SOCCER
- 4歳=4 YEARS OLD
- 風呂に入る=TAKE A BATH…etc
私が教えた後は、息子に「「私」って何ていう英単語だっけ?」という風にクイズ形式で復習しました。
わざわざテキストを開く必要がないので、親も子供もめんどくささがなく、また身近な話題(単語)ということで、子供の興味も維持しつつ学習できました。
お風呂で英作文
上記の単語学習のポイントは、「これらを組み合わせれば自分で文章を作れる単語」ということです。
結果、ゆっくりではありますが、「「私+する+サッカー」は何?」と聞くと「I…PLAY…SOCCER…」という感じで、私に導かれながら英語の文章を自分で話すようになりました。
“I AM A BOY.”とか”SHE IS (MYはいつも抜けている)MOTHER.”とか、いくつかバリエーションが効いた英語を話せるようになったのは、大体5歳半ば頃でした。
この学習は、「英会話」と呼ぶには程遠いものの、「自分の頭の中で英作文をする」という英語学習の大きな一歩となります。
文字を見ずに頭の中で英単語を並び変えるので、これによってどのように英単語を使うのか(主語と動詞の関係等)という実践的な文法の整理にも役立ちます。
上記で書いた内容をご自宅で実施するのは、意外とハードルが高いと感じる親御さんもいらっしゃるかもしれません。
少なくとも、親側がそれらの英文を頭に入れておく必要があるからです。
これを機械に置き換えられたら、どれだけ最高か…
ありました!
無料アプリ「DUOLINGO」
英語学習がスムーズに進んだ息子とは対照的に、ゆっくりペースの娘(小1)はこちらを使っています。
コンテンツとしては、「日本語と英語の並べ替え」がメインなので、日本語がしっかりベースにあるお子さんが対象かと思われます。
それでも、音声がしっかりついていて、これまでどのように英語を発話して良いか全くわからなかった娘が、「This is my house」とか「I am 7 years old」とか話せるようになるのです。
モチベーションについても、進捗度合いが子供の興味を惹くように可視化されており、子供の興味を維持する仕様となっております。
このアプリは、上記で書いた筆者(私)の代替となり、就寝前に娘がどんどん進めています。
当然、「この単語が読めない」「この意味がわからない」等はありますので、その点のサポートは必要です。
娘がDuolingoしている間、私は横で読書。ヘルプを求められれば、そこでサポートするスタイルで最後までコンプリートする予定です。
しかし、ここ数年で英語学習サポートツールの革新も目覚ましいですね。
もっと前にこのようなアプリを発見したかったというのが本音…
「親が楽する」というのは、想像以上に自宅で早期英語を実施する上で重要な項目であると認識しています。
私は特別に早期教育や幼児教育に興味がある人間ではないのですが、「新しい技術が数年前の私(人間)の代わりをする様」は面白い!と感じました。
このような素晴らしいアプリがどんどん増えていくと良いですね。
まとめ
要は、使わなそうな単語を省略して簡素化することで「単語暗記」を短くし、その分を英作文のための「実践文法」に充てたというだけなんですけどね。
(このトレードオフによる将来のツケは不明ですが…)
上記学習は、英語を外国語として学ぶプロセスに該当するかと思っています。
逆に、インプットからアウトプットまで英語だけで行うバイリンガル教育とは、異なるアプローチかと思います。
ただこのプロセスで実際にやってみた一つの良い結果としては、英検の並べ替え問題では毎回満点という強さを発揮しました。
後の学習過程(英検3級以上英作文や面接対策等)においても、ある程度文法(:語順のルール)を使いこなすので意外と強いです。
たったこれだけですが、これで英検学習に取り組む下準備が完成しました。
次回からの英検5級の学習にスムーズに入ることができます。
この記事が、我が家のように「英語だけでは教えきれない」と感じるご家庭にとって、家庭学習のきっかけになれば嬉しい限りです。