こんにちは、なみすけ85です。
洋書多読。
【小学生向け】多読におすすめの洋書30選【英検2級・準2級】
我が家においては、「英検2級合格は洋書多読抜きでは語れない」ほど威力を発揮した勉強法でした。
一方で、その過程でたくさんの未知語にも出会いました。
ではそれらをどのように扱うか?
洋書多読の目的を考えると「放置」もありですが、余力があったらデータ化しておいて、今後の勉強に役立てるのも良さそうです。
これまでの経緯
英検2級に合格するまでに、ハマって読みまくった洋書「wimpy kid」シリーズ。
全部で14冊も読みました。
このうち、息子の未知語は、全部で331単語もありましたが、特にそれらを暗記することもせず、ほったらかしの状態でした。
未知語をデータ化
洋書多読の目的として、「語彙力を上げる」はあまり一般的ではないと思います。
どちらかというと、「英語の語順で英語を理解できるようになる」「読解スピードを上げる」「楽しみながら英語に触れる」などなど。
そのため、未知語のデータ化は手間だし「放置」もありと思います。
ただ、せっかく子供の感情(ハート)が動く文章と単語に出会ったので、それを利用して単語も増やしたい、と言う思いもあります。
また、一度やり方が確立されれば、今後実施する洋書多読にも展開することができます。
そこで、試験的に、エクセルファイルを使ってデータ化してみました。
データ化の手順
それでは、我が家でやってみた、洋書で出会った未知語のデータ化の手順を簡単にご説明します。
ステップ1
まず洋書を初めからざっとみていき、意味がわからない未知語に赤線でマークしていきます。
これは子供にやってもらいます。
シリーズもので合計14冊もありましたから、この作業に結構時間がかかりました。
未知語を探している間に、うっかり内容を読むことに集中してしまったり、と言うこともありましたが、それもまた良し。
洋書は読めば読むほど内容を覚えるので、それも楽しむ感じで進めました。
ステップ2
全体像として、このような合計4列で構成されるエクセルファイルを完成させます。
作成手順として、
ステップ1で赤線をつけた「未知語」と「本のタイトル」を子供にエクセルに打ち込んでもらいます。(上写真中青字箇所)
その後、親がアルクの「丸ごと英和検索」をインストール(有料)し、子供が入力してくれた「未知語」を放り込むと、その「意味と詳細情報」が一気出力されますので、それをエクセルファイルに追加します。(上写真中赤字箇所)※この作業は下記で別途説明します。
「丸ごと英和検索」
以下URLから購入可
https://booth.pm/ja/search/英辞郎
他にも良いツールがあるかもしれませんが、とにかく単語を一気に放り込んで、一発で「意味と情報」が出力されるものが便利
ちなみに私が購入したのは以下(合計2000円くらい)
ここまででほぼ完成。
最後におまけとして、「意味と詳細情報」の中にレベル(SVLレベルを意味します)が記載されているので、エクセルファイル上の隣の列にその数字をコピーして完成。
一手間かけて、SVLレベルの列を設けておくことで、SVLレベル順で抽出・並べ替えがエクセル上でできるようになります。
これにより、例えば英検1級に挑戦する際、すでに出会った単語且つ英検1級レベル(SVL10-12)の抜き出しが可能になります。
ステップ3
ここまでで作成したエクセルファイルをcsvファイルとして書き出して、Ankiというアプリにアップロードすれば一瞬で「wimpy kid 未知語アプリ」が完成。
実際にスマホのAnkiアプリを起動すると、こんな感じになります。
子供が入力した「未知語:bleach」「本のタイトル:Cabin Feber」
そして親が入力した「意味と詳細情報:漂白する〜」「SVLレベル:6」
の4つが表示されています。
なお、その他のアイコンはAnkiのスペシャリストの方(さとけん様)がnoteで公開されているテンプレを購入しているため、デフォルトで表示されます。
プロから見るともっと良いAnkiの使い方があるとのご指摘を受けそうですが、一旦我が家の目的はこれで叶うのでOKとします。
番外編 丸ごと英和検索の使い方
上記で、単語の意味と詳細情報を、親が一括で出力すると記載しました。
具体的にはどういう作業かをもう少し詳しく書いておきます。
上記有料データをPCに取り込み後、
1 子供が入力した未知語を一気にコピー
2 まるごと英和検索を起動 → ファイル → コピーした文章を英辞郎で一括検索
3 そうすると、自動で以下の通り表示されます。
コピーした単語に緑の線で紐づいた「意味と情報」(上写真の背景が灰色のところ)が表示されるので、これをコピペでエクセルに貼っていきます。
これが少し手間ですが、一単語毎に電子辞書に打ち込むことと比較すると、明らかに省エネ。
また、上写真で赤矢印のところは注意が必要です。「表示する単語のレベル」を下げれば下げるほど、数多くの意味と情報が表示されます。
これがデフォルトの「ー」になっていると、何も表示されないので、「何も表示されない (怒」と焦りませんように。
データ化してみてわかったこと
さて、本題に戻ります。
Wimpy Kidシリーズ14冊のうち、未知語は331単語もあるということでした。
今回データでまとめてみて、331の内訳がざっくり以下の通りであることがわかりました。
初級-中級(SVL1- SVL6): 89
中級-上級(SVL7- SVL12): 112
その他(SVLに属さない):130
SVL7とは英検準1級かそれ以上の語彙レベルなので、結構難しいものが含まれていることが確認できました。
また「その他」となっているのは、SVLに属さないほど難しい(一般的に登場頻度の少ない)単語や固有名詞(人や場所の名前など)が該当します。
ネイティブの対象年齢が9歳以上の楽しい感じの洋書wimpy kidでも、これだけ多くの英検準1級を超える英単語が含まていることも分かりました。
まとめ
受験英語だけなく、将来海外ニュースなどのメディアを理解できるようになるためには、最後は単語量が勝負になります。
将来子供がCNNやTIMEを理解できるようになるためには、SVL12レベルは必修単語になります。
しかし、英単語暗記、いわゆるボキャビルは、実際に大変な作業。
無味無臭の単語帳にある単語を覚えようとすると、なかなか気が進まない場合もあります。
一方、好きな洋書で出会った単語は、すでに子供のハートが動いています。
これをデータでまとめておいて、必要な時に引っ張り出せるようにしておくと、将来覚えなければいけない1000単語を700単語に緩和できるかもしれません。
これがデータ化の狙いです。
英検に合格して一区切りしたり、シリーズものの洋書をコンプリートしたら、一旦データ化しておくと、将来のボキャビルの際に活用できるかもしれません。
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