小学校の英語教育大改革が来年度から始まります。

小学3年生から「外国語活動」が、そして小学5年生から「外国語」が授業に加わり、算数や国語と同様に通知表の対象となります。

これをプレッシャーに感じることになるのは、子供当人や学校の先生だけでなく、その親も、でしょう。

おそらくですが、「小学生の英検のための塾探し」が今後加熱していきます。さらに、大学受験で英検などの民間試験が利用されることもこの動きを加速させるでしょう。

もちろん優秀な講師陣がいる実績ある塾に通わすことができる財政的余裕があれば問題ありませんが、実際結構お高いです。

しかし、我が家では、塾無しで小学一年生の息子が英検準2級に合格するに至りました。これはかなり早期に達成したレアケースだと思っていますが、その成功は、「教える側の私の英語力にさほど起因しなかった」というのが率直な感想。

要は、やり方さえわかってしまえば、少なくとも「塾に通わせるのと同等もしくはそれ以上のこと」をできる親御さんが案外多いのではないかと。

今回は、小学生のお子さんが塾無しで英検に合格していくために、親が自宅家庭教師になる方法です。



親は最強の家庭教師

なぜ親が教えるべきなのか?

親が英検学習を自宅で子供に教えることができるようになると、「小学生の英検のための塾」が含む以下のリスクを回避できます。

    • 費用が高い
    • 先生の指導力が足りていない
    • 先生との相性が良くない
    • 通塾に時間がかかる

 

これらの中には、外部から見えにくい部分もあるのが厄介な点です。

言い出したらきりがありませんが、例えば、講師はアマチュア大学生で中途半端な指導力のため、生徒の英語力が大して伸びないというケース。

講師がまだ英語中級レベルで、自分自身の英語学習法さえも確立できていないというケース。

これらの英語レッスンに、月数万円も支払うのは賢明ではないでしょう。

親が自宅家庭教師になるメリットとして、子供の集中力、性格、勉強スタイルを熟知しているため、子供の学習プランをたてるのがとても上手いという点。

また言うまでもなく、「我が子」のことなのでなので責任感をもった指導ができます。親に英検の指導力があれば、高価な大手塾の英語講師に勝るとも劣らない英語レッスンを自宅ですることができます。

 

親の英語レベルは高校卒業レベル(英検2級)が理想

では「誰でもできるのか?」というと、そういうわけではなく。

事実を伝えるため、あえて辛口で書いています。

「親の英語レベル=子供の目指す級」が原則です。

ただし、それに満たない英語レベルの方であっても、市販の英検教材から、「目指す級でどういうことを学んばなくてはならないか?」を俯瞰的に読み取ることができ、アドバイスできれば問題ありません。

しかしそれをするには、目指す英検級の英語力がなければ、一般的には難しいはず。

さらに理想を言えば、高校卒業レベル相当の英語力(英検2級)が望ましいと考えています。

例えば、準2級以上の級に挑戦するには、各級の文法事項や単語(点)を教えるだけでは不十分です。

それら組合わせた応用力(線・面)を網羅的に教えられなければ、長文読解やリスニングが解けるようにならないからです。

それができるレベルが、(浅く広くではあるが)一応英文法を学習し終えた英検2級くらいかな、と思っています。

そのため、小学生で英検2級を目指す場合、親も英検2級相当の実力が必要になります。

しかし、私が強調したいのは、「この目標を実現できる可能性の高いご家庭は実際多いはず」ということです。

もしお子さんが小学生のうちに英検2級を取得できたら、きっと将来受験等で強力なアドバンテージになるでしょう。

ビジネスでもTOEIC受験が必須となっている昨今、すでにこの英語レベルの親御さんは意外とたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?(英検2級取得者 = TOEIC500点前半以上のレベル、という換算が出ています。)

 

教え方はPDCAが基本

教え方はざっくり以下です。

  1. 親が市販教材から各級で学ぶ事項を把握する(前準備)
  2. 親が学習計画を立てる(Plan:計画)
  3. 子供に教える(Do : 実行)
  4. 子供の理解を試す(Check:評価)
  5. 子供の分からない部分を補強する(Action : 改善)

 

PDCAなんて言ったら、「子供をモノ扱いするな!」と怒られそうですが、順序としてはこれをひたすら繰り返すだけです。

ただし、小学生に英検を教える際の注意点は、上記5.を厳しくやりすぎないこと。

例えば、幼い小学生は関係代名詞や5文型を理解するのは難しいはずです。「よく分からなければ、分かるようになってから教える」でOKとしましょう。

早くから英語を勉強することで子供が英語嫌いになるのだけは、何が何でも避けなければなりません。

 

使用教材は普通の参考書

一般の書店に置いてある市販のもので十分です。

ぜひ手に取ってみて、ご自身やお子さんに合うものを選びましょう。我が家で使用しているものは、各級の記事にて紹介しています。

 

アプリは「活用」すること

アプリは必ず「活用」し、上記の学習方法の一部として取り入れることが大切です。

反対に絶対にやってはならないことは、アプリに全てを任せること。

この部分を勘違いして、「このアプリはダメだ」という低評価をよく見かけます。優秀なアプリの効果が出ない一因は使い方が悪い可能性があります。

前にも少し触れましたが、ギリギリ昭和生まれの私やそれ以上の世代の方ですと、アプリ学習というものをやった経験がないので、半信半疑になって中々学習に取り入れるのに抵抗があるかもしれません。

しかし、うまく使えば、アプリの効果は絶大なのです。(これまでの記事でも散々書きました)

我が家で使ってみて、ここまでの英検合格に大きく寄与したアプリを紹介しておきます。(他にも使ってみたアプリはありますが、優秀なものしか記載していません。)

 

スタディギア【無料】

  • 対象レベル:英検5級〜2級
  • 内容:1次試験の学習事項が学べる(LRW)
  • 費用:英検に申し込めばベーシック版が無料で使える(これで十分学習できる)
  • 効果:1次試験の合格率が20%上がる(英検調査による)
  • ダメな点:真面目なアプリなので、「楽しく英語学習!」という感じではない。小さい子供が自ら進んでやる、というのは難しいかもしれない。

 

チャレンジイングリッシュ【有料】

ベネッセコーポレーション 進研ゼミ・こどもちゃれんじ

  • 対象レベル:〜英検3級 準1級
  • 内容:英語のABCから、フォニックス、果ては英検3級 準1級レベルまで総合的に学べる。(LRWS)
  • 費用:月2000円 進研ゼミに入会していれば無料(2019年4月から)
  • 効果:特に単語力とリスニング力が伸びる。老舗ベネッセのノウハウなのか、異様に子供を惹きつける構成となっており、シンプルに英語に接する時間が増える。
  • ダメな点:英検3級レベルまでしか学習できない 2018年までは英検3級(レベル8)までしか対応していなかったが、最近では英検準1級=GTEC1190(レベル12)まで対応している。ただしレベル12は2020年に向けて開発中とのこと。
  • 資料請求はこちらから(新一年生はチャレンジタッチが無料、その他の方は返却を条件にチャレンジタッチが無料になるキャンペーンを適用できます。)

 

親のモチベーション

英検学習を自宅で始めるとどの様な状況になるかというと、多かれ少なかれ、親が子供の気持ちを英語に向かわせる日々となります。

子供の興味次第で程度が異なりますが、この作業が自宅での英検学習での肝となります。

おそらく一番大変なところです。

ただ、ここさえうまくいけば、あとはこっちのもんです。

すでに小学生のお子さんに算数や国語を教えられている親御さんは、その要領をそのまま適用すれば良いだけなので、比較的スムーズに英検学習をスタートできることでしょう。

 

やってはいけないこと

繰り返しになりますが、大切なことなので書きます。

早期英語教育の最大のデメリットは、子供が英語嫌いになることです。

実体験ですが、ダメとはわかっていつつも、ついイライラしてしまう時があります。自分の教え方に自信がないので、子供に怒ってしまうことが何度もありました。最悪なので反省しています。

しかし、英検合格を重ね、級が上がるごとに、「自分の教え方は間違ってなかったんだ」と親に自信がついていきます。

つい指導に熱が入り、「教える自分がしっかりせねば!」という気合いから生まれるプレッシャーから徐々に親自身が開放されます。その結果、ありのままの子供の英語力を受け入れられるようになります。

ぜひ、「自分が疲れているときは英語は教えない」、「自分がリラックスして教える」ということも重要項目として捉えてください。

一方、塾や英語学校の良い点として、信頼できるベテラン講師であれば適切な熱量で英語指導ができることが挙げられます。

ベテラン講師というのは、英語力や合格実績等の事実に裏付けられた自信でもって自分を抑制しコントールできる方が多いです。

本末転倒的な発言ですが、たかが英語の勉強ごときで子供の人格形成を阻害するようなことがあってはならないので、どうしても自制が難しいという場合には「プロ講師に外注」もありなのかと思います。

 

まとめ

当ブログのコンセプト的なところをざっくりまとめてみました。

上記をみて「できそうかも」と思われた親御さんは、ぜひ英検のための塾に通わせる前に、「自ら先生になってみる」という選択を検討されてはいかがでしょうか。

もしうまくいけば、いい事しかありません。

 

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