小学生の英検

小学生(低学年)には少し酷か?【英作文の難しさ】

今回は、我が家の例ですが、小学校低学年のお子さんにとって最難関となるであろう英作文について書いてみます。

英検準2級では、50~60単語を目安とし作文することが要求され、他の読解問題との関係からも、大よそ20分以内に書き上げることが一般的な目安となるかと思います。

テンプレートの暗記

(写真は、テスト前日下記の手順に沿って書いた息子渾身の一作)

英作文のテンプレートは一日で覚えられるほど簡単なものですが、とても実用的です。

我が家では「英検準二級をわかりやすく」に記載があった文章をそのままテンプレートとすることとしました。テンプレートはシンプルなもので十分です。

  • [イントロ] I think 〜. I have two reasons.
  • [ボディ] First, 〜.
  • [ボディ] Second, 〜.
  • [結論] For these reasons, I think 〜 (イントロの繰り返し) .

 

質問に対して全て”YES” (肯定)で答えると決めておく

英検準2級の英作文のトピックを一通り見ましたが、明らかに”NO”(否定)の方が答えやすいというものは確認できませんでした。

例えば、「学校で人をいじめることは良いことですか?」と聞かれれば、当然”NO”と答えなければなりませんが、このような問いは見受けられず、たいてい”YES”、”NO”どちらを選択しても答えられるものでした。

文章で何かを「否定」する理由を書くことは、簡単ではありません。

特に語彙力の少ない且つ人生経験の少ない子供が、正当に物事を「否定する」ということ自体、高度な思考を要します。

そのため全ての質問に対し、「予め答えは全て”YES”と設定しておき、本番ではその理由を2つがんばって考える」という作戦にしました。

なみすけ85
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よっぽどのことがない限り全部YESで答えてね、と伝えました

なお、ごく稀に「AとBどちらがベターか?」「〜しなくなると思うか?」等、変化球的お題が出ますので、その際は割り切って「書きやすい方を選ぶ」様に事前のアドバイスが必要になるかと思われます。

なみすけ85
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全ては本番で想定外の事態を減らすために

※先日の2018年第2回本番のトピック:「一人で学習するのとグループで学習するのはどちらがベターか?」

難しいトピックでもがんばって書く

小さいお子さんにとっては、トピック自体が難しく、解答のアイデア自体がない場合があります。

例えば、”Early English education should be made for children?”と言われても、日本語でもまともな理由が出てこない可能性が高いです。

そういう場合でも、「がんばって考えて書いてみる」精神を鍛えましょう。

本番で仮に適切な答えになっていなくても、テンプレートを上手く使い、少なくとも意見表明さえしていれば、多少得点を貰える可能性がありますので決して諦めずに。

この問題を完璧に解消するためには、経験のみ。

年を重ねれば回答できるようになる一方、(英作文でなく口頭でも良いので)たくさんのトピックに出会っておき解いておけば、自分の「英語の意見」をまとめておくことが出来て、良い準備になるかと思います。

以上が、一般的な事項です。



特別な採点アップは見込めないが、それなりの点数はもらえるテンプレート

※完成版はこちらを参照

1次試験卒業に向けて ~ライティングを仕上げていく~

※13点/16点をゲットした本番はこちらを参照

【英検準2級】1次試験合格とまとめ

 

さてここからは成功法とは言えませんが、一例として紹介しておきます。

我が家の場合、今回の本番を受験するにあたり、他の分野に時間をたくさん割いたためとにかく時間がありませんでした。そして息子の英語の表現力はやはりまだ合格点には達せない域ということは明白でした。

英作文で、他の受験者と点数が開いてくるのは、2つの理由「ボディ」のところです。

イントロと結論は、ほとんどテンプレートとトピックがそのまま来るので、理由を工夫しなければなりません。

が、これを表現する能力がまだ足りていないのです。

そのため、せっかく本番を受験するにも関わらず、「本番で何も書けずに英作文が0点」という状態が発生することが最大の懸念事項でした。

それなりの(少なくとも満点の40%以上の得点をもらえる)英文を安定して書かせるためにはどうしたら良いか?

なみすけ85
なみすけ85
できることなら0点は避けたい…

そこである作戦を立てました。(テスト2週間前)

上述の通り、”YES”(肯定)だけに的を絞れば、予め使う構文のパターンを準備しておくことができます。

英作文は難しいと言っても、テンプレートで覚えておけばそのまま使えるので簡単です。

  • It allows 人・モノ to do ~(~できるようになる)
  • It provides 人・モノ with more opportunities to do ~(~するチャンスが増える)
  • It makes it easier for 人・モノ to do ~(~するのが簡単になる)

 

かっこよさと使いやすさを考慮し、3つを教えてみました。これは英検1級エッセイでよく見られる「無生物主語を使ったテンプレート」です。

なみすけ85
なみすけ85
なお極端なやり方ですが、ボディの主語は全てサポートしたい意見を”It”と予め決めておくことで、本番中の迷いを消しました

できれば構文に「オカズ」を付け足す

おそらく上記の構文を使い結論まで書くと、規定の字数50~60単語は満たします。

しかし、これだけだと定型的な表現が多くを占めるため、説得力や表現の多様さに欠け、合格点はもらえないでしょう。

ここから得点アップを目指す場合は、具体的な情報を付け加える必要があります。小学校低学年でも使えそうで、且つ、実用的な「つなぎ」の言葉を教えました。

  • For example,(例えば、) ← 一番無難です。
  • so that 人 can(そうすれば~できる)
  • by doing ~(~することによって)
  • with ~ such as ・・・(・・・のような~があれば、あることによって)

 

具体性が増すことで説得力もupします。

口頭や作文での練習の際にはこのような説明に具体性を持たす情報を含めると良いかと思います。

ただし使い方を間違えると減点対象となるので、本番では「余力があれば実践する」という整理でOKかと思います。

本番での得点は56%

本番での息子の回答。

Question “Which is better, studying alone or in groups?”


I think studying in groups is better. I have two reasons.

First, it allows me to make friends by speaking together.

Second, it provides me with more opportunities to learn together so that we can enjoy studying.

For these reasons, I think studying in groups is better.

 

(得点は16点満点中9点で、56%)

個人的には「よく書けた!」と褒めてあげたいくらいの出来ですが、結果はそう甘くはなく。

なみすけ85
なみすけ85
当然ですが小さい子だからと言って、採点が甘くなることは全くない様です

表現力が乏しいのは明らかでした。

まとめ

小学生低学年の子にとって、英検準2級の英作文は練習なしには得点できないものと考えております。

というか、大人あっても、テストにおけるエッセイとは、テンプレをいかに使いこなすかの勝負だということを、自分自身の受験の体験からも理解しています。

なみすけ85
なみすけ85
何かその場でクリエティブなことが書ければ最高ですが、それはかなりレアケースかと

英検1級を受験する様な方でも制限時間の中でなかなかその様なことはできません。

小さいお子さんの場合は、英作文の理由を何も書けないということさえあるかと思います。

英作文で得点をするには必ず練習が必要。

どうしても英検準2級の英作文が書けない場合の裏技として、参考までの情報として掲載しておきます。

ABOUT ME
なみすけ85
会社員(38)。2児の父。趣味でブログ運営。英検1級、TOEIC満点、国連英検特A級(外務大臣賞)。できるだけ金のかからない自宅学習法を目指して発信。