これまで5級、4級と順に英検を受験してきましたが、英検3級を受験する今回がついに息子にとっての初の面接試験でした。
本番当日の様子を少し記録しておこうと思います。
会場入り
まず受験会場は永福町駅から歩いて数分のところにある高千穂大学でした。自宅からのアクセスが良く、我が家にとっては便利な受験会場です。
受験会場に着くと、息子と保護者とで恒例の受付を済ませます。英検3級の待合室にはほとんど中学生しかいません。
そのうち4,5人くらいが小学生の様に見受けられました。息子と同じ小学一年生くらいの子供は、息子を除いてもう2人。話を聞くと幼稚園の頃海外で過ごしたプチ帰国子女らしく、親子ともに服装を含め(悪い意味ではなく)自信に満ち溢れた感がありました。
一方息子の服装ですが、受験会場で一人だけ仮面ライダーのキャラクターTシャツを着させてしまったことは親として大きな失敗。
「面接の質疑応答の内容が子供に適したトピックを貰えるきっかけになれば」と少し期待を込めてのチョイスだったのですが、完全に一人浮いており少し可哀そうな思いをさせてしまいました。
そんなこんなで軽く親の心が折れそうになっている横で、小声で「絶対合格するぞー!」と気合を入れる息子はとても頼もしく。
明らかに緊張している中学生のお兄さんお姉さんをよそ目に、何も気にせず、逆に集中できるというこの年代は、最大限力を発揮できるという点である意味最強かもしれません。
なお、英検3級では、一次試験と同様に親が記入シートの代筆を許可されます。
また面接直前まで一緒に同席できるので、小さいお子さんでも心配がありません。記入を済ませ、しばらく待っていると、息子が教室の中に呼ばれついに面接が始まりました。
面接試験本番
息子の情報によると、以下の様な手順で面接が進められたとのこと。
I 挨拶
II 短い英語の音読
III 質疑応答
Q1~Q3: 音読に関する問題
Q4: Where do you want to go after this test?
A4: I want to go to convenience store.
Q5: What do you like to buy?
A5: I like to buy toy cars.
特に質疑応答のQ4とQ5は幸運にも息子でも答えられる内容の様でした。
これが学校の教科のことや課外活動の話だと、そのこと自体をよく理解していないので何も答えられない可能性がありました。仮面ライダーTシャツ作戦が功を奏したとは思いませんが、英検の試験官からそれなりに配慮頂けたのだと思われます。
面接が終わると息子は自信満々に「全部できた!」なんて言うのですが、結果は届くまで分かりません。
面接試験のよくある話ですが、面接官の質問を理解でき、ある程度の量の英語をしゃべれたとしても、必ずしも良い評価がもらえるとは限らないのです。
「面接結果が予想よりもはるかに悪かった」なんてことはよくあります。(これは私自身何度も経験しています。)
自分の中ではしゃべれたと思っていても、面接官は規定の評価基準に基づいて採点するだけなので、その採点を高めるように的確に話さないと良い評価がもらえないのです。(面接受験前に評価ポイントを予習して、それに合わせて練習することはやはり大切です。)
さて受験から約3週間後、結果が郵送されてきました。
結果は合格していました。
そして案の定ぎりぎりで。詳細は以下。
25点中19点と少し足を引っ張っている様子。
共に一か月面接の練習をしてきた私の推測では、おそらく息子のしゃべる英語は極端に遅いのが、質疑応答の得点を下げている様です。
自分の事や感情に関することはサラっと話すことができますが、他人や他の事象をしゃべるときがとても遅い。
例えば、She…..is…..cleaning…..her room.の様に、一生懸命頭の中で単語を絞りだし、それを並べながら話すため、そのプロセスがスムーズでないのです。
(変にグラマーを意識することでスピードダウンしているので、めちゃくちゃな英語になること覚悟で、一度その縛りを解いて話したい様に話させる的なステップを導入すべきでしょうか。どうすべきか検討中。)
発音の良さが出たのか5点中4点で良いできです。
アテュテュード
3点中2点で合格点。
英検初級レベル(5級~3級)クリアの総括
最後に英検3級、言い換えれば中学英語修了の総括として、何とか合格できたことをとても嬉しく思っています。
色々困難がありましたが、one by oneで対策を打っていき、親子共々丁寧に努力したことが報われた様な気持ちになりました。
初めて英検5級を(自宅)受験したのは、昨年の10月。順調に3級クリアにいたりました。
さてこれまで特段意識していませんでしたが、小学生や中学生にとっては英検3級取得にはメリットがある様です。
特に進学や受験に際して大きい様で、多くの高校入試では内申点の加点、中学入試に関しては内申点に加え、「推薦入学時に考慮される特別な能力」としても考慮される、また短期留学の補助金まで出る場合もそうで、今後の人生設計で様々な良い影響がありそうです。
そして何より、子供の成長においてとても大切な自信の構築や自尊心の向上につながることは、自己アイデンティティ確立に向け大きなプラスとなります。
しかしながら他方、息子の場合は、英検3級においては一次二次共に課題が残るものとなりました。
これからゆっくり英検準2級用の新しい知識を注入していく予定ですが、「英検3級は今後の英語の吸収率を左右する土台となる基礎である」ということを念頭に、今回浮き彫りになった課題を修正しつつ地道にやっていこうと思います。
ここから先は努力したものが勝つ世界です。
一部の超天才kidsを除き、爆発的に英語ができるようになるなんてことはないということ(蛙の子は蛙)を肝に銘じつつ。
私の大きな反省点としては英検3級の勉強の際に息子を何回か怒ってしまったこと。
とりあえず今日はケーキでも買って帰ってたっぷり褒めてあげようと思います。