我が家における早期英語教育のデメリットとして確認されたもの、そしてその対策をひたすら列挙していく記事です。
子供の成長と共に新たな問題も出てくるので、随時更新いたします。
モラルの話
幼稚園年長時代の話。
息子との会話の中でふと息子が口走った言葉。
「○○君は英語できないから。」
私はぎょっとしました。特に悪気もなく平気で口にしたその一言に焦り。
家の中で普通に言うということは幼稚園でも同じことを言っていたのでしょう。
子供は無邪気で、特に幼稚園生なんていうのは、「つよい・よわい」、「すごい・すごくない」「うまい・へた」とか、相手を配慮しつつ事の上下関係を言えるような年代でないことは分かっています。
ただ、(幼稚園でも良くないが)小学生になってそんなことを平気で言っていたら友達なくしてしまうぞと。
もちろん息子が悪いのではありません。むしろ親の計画で勝手に息子をそうさせてしまっているという意味では、息子は被害者です。
英語を勉強させるということは、「英語ができることが良い」と教えているのと同じ。
その考えがベースになれば逆に「英語ができないことは悪い」→「英語ができない人は悪い(ここは極論ですが)」と子供の頭の中で整理されても仕方ない、、か。
早期英語教育によって息子の友人関係を脅かすリスクを作ったことは事実。
今回の一件から、このモラルについて幼児英語教育のフォローアップアクションとして口うるさく教え込む必要があるという教訓を学びました。
それ以降「はっきりいって英語なんかより友達の方が100倍大事」と意識して強調しています。
自慢の話
幼稚園年長時代の話。
これも上記と同じような内容です。
自分が自宅で英語学習をがんばっているのを認めて欲しくて、外でも言ってしまうのでしょう。
「〇〇くん、英検3級受かったんだってねー!」なんて、こちらが特に情報発信していなくても、友達の親御さんから言われることもあります。
子供伝いで情報が回る様です。
まだ小さいですし、英語でなくても算数を公文でやっている子はそれを自慢することもあるので、まだ症状は軽いと思っています。
ただ自慢は交友関係や印象への悪影響等、ほぼデメリットしかないので、自慢しないに越したことはありません。
息子の気持ちもわかりますが、「外で英語の話はできるだけしないように」という注意をするようにしています。
その代わり、息子の褒められたい欲求(承認欲求的なものの一種?)を満たせるよう、日々のがんばりを家で褒めてあげるようにしています。
母国語(日本語)発達の阻害の話
昨今の日本の英語教育改革に伴い、専門家の方々がよく言われていますので、私も少し不安ではあります。
ただ我が家の場合は、「普段の生活は100%日本語」なので、今のところ弊害は確認されていません。
一日24時間のうち30分~1時間程度しか、英語に携わっていないからでしょうか。
母語の発達は英語よりも重要であるのは重々承知しているので、「日本語の漫画や本を読んでいるときは、好きなだけ読ませてやる」、「学校の宿題は英語より先にやる(当たり前ですが、、)」等、英語学習をやるとき以外は、日本語習得の優先順位を高める様配慮しています。
「いつでもどこでも英語」という生活はしておりません。
他の教科への悪影響の話
これも上記と同様です。
「学校が一番、英語は二番」の優先順位を崩さないようにしています。
遊んで家に帰ったら、まず学校の宿題をやって、それから余った時間で英語をやらせています。
小学校の算数でつまづくのは、英語ができないより遥かにまずい。。。
英語嫌いになる話
幼稚園や小学校低学年の頃から、英検を受験するのは、やはり心身ともに疲れます。もちろんその勉強も。
勉強のやり過ぎは、そのきつさと難しさから、子供の「英語への嫌悪感」を大きくする要因になりえます。
私は、人に、特に小さい子供に勉強を教えるのは素人です。(大学の頃に塾講師や家庭教師をしていましたが、所詮アルバイト。)
子供の知識の吸収率というのは、大人の私から見たら、感動的に素晴らしく、教えたら教えた分だけ成長します。
そのため、子供が極端に嫌がる反応をしない限り、一日2、3時間も英語の勉強を二人でやったことがありました。
やっている最中は子供も時間を忘れて集中しているので良いのですが、次の日になると、子供の英語に対する興奮も一旦冷めた中で「また長時間がんばって考えなきゃいけないのか」となると、それが英語に対して負の感覚を生むことにつながりかねません。
それが慢性化すれば、根っからの英語嫌いになってします。
適切な勉強時間は、子供の特徴や正確に大きく依存することなので、各家庭それぞれですが、「日々の学習時間を子供が集中できる程度に留めること」を、我が家の対策の一つにしています。
その日の子供のスケジュールや体力を見つつ、です。
上記とは別に、英語をがんばったらご褒美がもらえたり、テレビゲームができる「アメ作戦」、のんびり椅子に座って英検の長文の内容(英検準2級レベルになると意外とおもしろいものが含まれる)について話しあう「興味作戦」、「英語ができるようになったら、こんなこともできるようになるんだよ」と教えてあげる「妄想作戦」などなど。
息子のモチベーションアップは、我が家の早期英語教育の最重要項目として日々実践中。
まとめ
早期英語教育のリスクは世間でたくさん議論されています。
そして早期英語教育の様な「新しい何か」をやる時はいつもこのリスクの話がセットがついてきます。
しかし、そこで挙げられるリスクをコントロールしさえすれば、新たな向上となります。
すでに専門家の方々によってたくさんリスクが挙げられていますので、親御さんが上手に付き合えば、早期英語教育をどんどんやって良いと考えています。
上記我が家の例が少しでも参考になれば嬉しいです。