息子は6歳になるまでは主にこれまでご紹介したものを中心に行い英語力定着を図っていました。
もちろん子供なので疲れているとき、やる気がないとき等明らかにコンディションが整っていないときは、決して無理させず気長に、を念頭に。
また一時期、全然やらない期間もありました。全くスパルタという感じではなく、本当にダラダラと。
我が家では、息子が6歳になり来年から小学1年生というタイミングで英検5級を受けておこうという話になりました。
もちろん記念受験になっても良いという考えのもと、です。
6歳になったら英検5級を検討してみる
ただ、私がこの時期感じていたのは、「これまでの学習をやってきた息子の英語力は、四技能(LRSW)から考えるとアンバランスである(Writing等極端にできない事がある)一方、発音は普通の高校生(英検二級を取った高校時代の私と比較)より既に上のレベルにいる。」ということでした。
「発音が良い」というのは、語学においては非常に大きな武器となります。
Speakingはもちろんですが、Listeningにおいても、音の違いを聞き分けれるため単語の聞き取り精度が高く上達が非常に速いです。
「上手くListeningとReadingを教えれば、幼稚園のうちに英検5級は突破できるのでは?」と思い、息子とともに英検5級受験を決意したのです。
英検5級のレベル
英検のホームページによると5級とは、中学初級程度のレベルで、以下のことができるそうです。
- 読む:アルファベットや符号がわかり、初歩的な語句や文を理解することができる。
- 聞く:初歩的な語句や定型表現を理解することができる。
- 話す:初歩的な語句や定型表現を使うことができる。(←スピーキングは試験に含まれない)
- 書く:アルファベット・符号や初歩的な単語を書くことができる。(←ライティングは試験に含まれない)
まず親がすべきこと
幼稚園年長の子が、上記をできるようになるにはどのようなことが重要なのか?
この年代の子が自発的に学習を進めることはほぼ不可能なので、ここからの学習計画を立て、子供に実践させるのは親です。
このさじ加減で子供の英語力の伸びが大きく変わってきます。
前回までの記事で記載した「フォニックス」と「お風呂英作文」が終わって、「これから英検の問題集に入る前に、まず親が何をしなければならないのか?」を以下の様に整理しました。
①リーディングとリスニングの関係を理解する事
息子は、フォニックスをやり終えて耳が良いと言っても、日本語脳と英語脳の二つを持ち、それらを使い分けることによって英語を処理する帰国子女レベルにはまだ達していません。
当然、英語脳一個で生活するネイティブレベルでもなく、まだまだ純ジャパの域。
このタイプのリスニング力向上を考える場合、「まず単語を聞いて意味が分かり、次に文章を聞いて意味が分かる」という二段階のステップを踏む必要があると考えました。
そのため下記のリスニング力向上の話をあえて文法学習の後にもってきたのには理由がありそれは、「純ジャパの子供においては、まずは目で見て英語の文章が理解できなければ、英語の文章を聞き取れない」からです。
よって英検の学習項目の順番としては、「リーディングの後にリスニング」としました。
ある程度英語の知識がある方のリスニングとリーディング(+ライティング、スピーキング)は相関的に向上していくのですが、英語力を0から1まで持っていく英語学習最初のプロセスにおいては、上記の様に関係性を整理しました。
②英文法の予備知識を持たす事
いきなり文法の問題集をやらせてもできるわけないので、親が噛み砕いて口頭で説明するところから始めました。
教える親がどの程度の文法が必要か把握する必要があるため、後でも活用できるシンプルな問題集を1つ購入。
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この問題集によると、「疑問文」、「三単現」、「命令文」、「進行形」、等抑えるべき文法項目が分かります。
これを以下の3ステップで、なんとなく「形と意味」を教えました。
- 今日の文法
- その文法を使った例文
- その文法の理解を試す問題
英検5級の問題集に入る前に、覚えるべき英文法をこの手順で一通り学び、予備知識を持った状態にしてあげると、子供がスムーズに入りやすくなりました。
「問題集ができない → 英語が楽しくない」というモチベーション低下の予防策にもなります。
③リスニングのレベルを上げておく事
問題集に入る前にリスニングをやっておく理由も英文法の時と同様、問題集への導入をスムーズにするためです。
このレベルでのリスニング教材はどのような難易度のものを聞けば良いか悩みました。
私の答えは後者で、「目で見て分かる文章を聞く」ことが大切だと考えました。(高度な英語音声は、その中で登場する単語や文法が分かっていないとまず聞き取れない。)
とりあえず、めちゃくちゃ簡単で楽しい感じのCDやアプリを一つ買って、覚えるくらいまで何度も聞いておくと、よりスムーズにいくと思います。
一方、我が家の場合は特別なリスニング教材を使用しませんでした。
特に簡単な英語CDを聞きまくったりということもなかったのですが、初めて英検5級の問題集のリスニング問題をやったときから、ある程度聞き取れていました。(例えば、DO YOU PLAY SOCCER? YES I DO.という音声を聞いて意味が分かる)
息子が他で英語音声に触れることはなかったはずなので、おそらく英文法の時に私が例文等としてしゃべった英語を聞くことにより、英文法の習得だけでなく、同時にリスニング能力が向上していた様です。
私の発音はネイティブからすると「ネイティブではない英語」と判断されるでしょう。
しかし、息子に英語を教える際は、できるだけ良い発音でしゃべることを心掛けていました。
少なくとも、イントネーションが皆無の日本人英語ではなく、抑揚をつけてフォニックスを意識してアウトプットする様にしていました。(決して親に発音を勉強しろといってるのではなく、できるだけ発音を本物っぽくしようというだけですので変な誤解がありませんように)
フォニックスをマスターした子供の英語耳は、大人の理解を超えるほどすごいです。
まずは英検5級の問題集のCDを聞いてみて全然ダメそうであれば、そこから新しい音声を検討する、でも問題ないでしょう。
まとめ
英検5級を検討するまでは、フォニックスとお風呂英作文しかやっていませんでした。
そして小学生になるタイミングで、中学受験等先の行事を考え始め、スケジュールを逆算するとそろそろ受けておこうかという話になりました。
一方、ここには賛否が大きく分かれるとこかと思います。
私としても、一般的な学習法から大きく舵を切ったという自覚があります。もしかしたら間違っていたかもしれません。
一番自然な道のりは、幼いうちは英語の絵本や洋書の多読やアニメを楽しみ続け、小学校高学年あたりから英検を考え始めるやり方だと思います。
ぜひこれから小学生低学年以下で英検受験を考えられている方は、他のママさんたちのご意見にも耳を傾けた上でご判断されるとバランスが良いかと思います。